ファイナンシャルプランナー(FP)とは、私たちの人生に関わる「お金の悩み」を総合的にサポートする専門家です。
住宅購入や住宅ローン、教育資金、保険の見直し、老後資金、相続や税金など、生活に密着したお金の問題はとても幅広く、「何から考えればいいのかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そんなときに頼りになるのがファイナンシャルプランナーです。
FPは、家計の状況や将来のライフプランを整理し、一人ひとりに合った資金計画や対策をアドバイスしてくれます。
ただし、「具体的に何をしてくれる人なのか」「資格を取るとどんな知識が身につくのか」「独学でも学べるのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。
この記事では、ファイナンシャルプランナーの仕事内容や役割、身につく知識、FP資格を学ぶメリットについて、中学生にもイメージできるようにやさしく解説していきます。
これからFPの勉強を始めたい方や、お金の知識を生活に活かしたい方の不安や疑問を、この記事で一つずつ解消していきましょう。
⭐️この記事を読んで得られる知識は、以下の3点です。
- FPのお仕事ってどういうものがあるの?
→端的に言うと「お金のことで困っている人の人生設計のお手伝い」です。 - FPがやってはいけない行為には何がある?
→お客さんの秘密を勝手にしゃべること。
→資格がないのに専門家の仕事を勝手にする。
などが挙げられます。 - 問題に出てくる、よくあるケアレスミスを紹介‼️
→説明と専門業務の違いを混同する。
→雑談レベルと契約レベルの違いを混同する。
などがあります。
ファイナンシャルプランナーは、お金に関する幅広い分野を横断的に考える専門家です。
そのため、FPの考え方を理解するには、資産設計の基本となる「お金の計算の考え方」を押さえておくことがとても重要になります。
資産設計の基礎となる計算問題については、前回の記事で「間違えやすいポイント」を中心に詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
▶︎ 前回の記事はこちら
【資産設計基礎】900万円を15年で準備するための計算方法を完全攻略!_間違いから学ぶFP3級_第1回
今回の分野:FPってどんなお仕事?

FP(ファイナンシャルプランナー)とは、顧客の夢や目標の実現のため、将来の資金計画のアドバイスを生業とするエキスパートです!
人生山あり谷あり!
いろんな局面で大きなお金が必要になるタイミングがあります。
例えば、結婚や出産、マイホームの購入、こどもの教育資金、老後の生活等が挙げられます。
そういったライフイベントで困らないように、事前の資金計画を立てるお仕事がFPなのです。
今回は、FPが業務として出来ることと出来ないことについて、問題文を一緒に見ながら紹介していきたいと思います。
❓️ 問題文の紹介:FPが出来ること/出来ないこと
ここで、今回私が間違えた問題を紹介します。
2つあります。
- 弁護士資格の無いFPが、顧客に対し、法定相続分や遺留分についての一般的な説明を行うことは可能か?
- FPが顧客と投資顧問契約を締結し、投資助言や代理業を行う際は金融商品取引業の登録が必要か?
1番については、相続に関する内容です。
一見すると専門知識が必要になりますので、資格が必要に思えますよね。
2番については、投資の助言や代理業を行う場合を問われています。
これも資格が必要になりそうですね。

FPが出来ることと出来ないことについて、整理しておきましょう。
今回の話題に関連して、相続や贈与税の仕組みについても理解を深めておくと、FPとしての実務判断力が高まります。
以下の記事では、相続税・贈与税のポイントをやさしく解説していますので、ぜひご覧ください。
正解と解説の要点:FPの業務内容はこれ↓
2つの問題文の正解の確認です。
- 弁護士資格の無いFPが、顧客に対し、法定相続分や遺留分についての一般的な説明を行うことは可能か?
→正解:◯ - FPが顧客と投資顧問契約を締結し、投資助言や代理業を行う際は金融商品取引業の登録が必要か?
→正解:◯
設問1については、弁護士法が関わってきます。
大雑把に解説すると、一般的な税法の解釈を伝えるのはOK。
一方、個別具体的な税務相談を受けることはNGのようです。
続いて設問2は、問題文にもある通り、金融商品取引法が関連法規になります。
金融商品取引業者として、内閣総理大臣の登録を得ることが大前提。
問題文は正しいということです。
✅️ポイント解説:「FP」って何が出来る?/出来ない?
FPが出来ること/出来ないこと
✅ FPが出来ること:
- 「法定相続分とはこのような割合です」(税理士法)
- 「遺留分にはこういうルールがあります」(弁護士法)
- 「保険の見直しに応じます」(保険業法)
- 「金融商品取引業者としての登録をして、顧客の資産運用を行います。」(金融商品取引法)
などがあります。
制度全体の一般的説明をするには資格の有無は必要としません。
🚫 FPが出来ないこと:
- 「あなたの相続では、この人がこれだけもらえるはずです」(弁護士法違反になるおそれ)
- 「この遺言書は無効です」などの判断や代理行為(弁護士法違反になるおそれ)
- 「顧客の確定申告書を作成する」(税理士法違反)
- 「保険の募集や保険契約の締結を行う」(弁護士法違反になるおそれ)
関連する法律の資格(税理士、弁護士、保険募集人、金融商品取引業者)としての登録が無いと、上記のような行為は、法律違反になるおそれがあります。

FPが出来ることと出来ないことを整理したおかげで、正解が見えてきましたね。
今回の問題文について、まとめたので確認しましょう‼️
まとめ比較表:今回の問題文について
| 項目 | 一般的説明 | 個別具体的な判断・助言 |
|---|---|---|
| 法定相続分・遺留分の説明 | ✅ OK | ❌ 弁護士資格が必要 |
| 投資商品の助言・売買代理 | ❌ FP資格のみではNG | ✅ 金融商品取引業登録が必要 |
このように、「FPがどこまでできるか、何をするには資格・登録が必要か」を意識することが、試験でも実務でもとても重要です。
FPのお仕事について_深堀り考察!!
今回は、以下の点について解説していきたいと思います。
- FPのお仕事ってどういうものがあるの?
→端的に言うと「お金のことで困っている人の人生設計のお手伝い」です。 - FPがやってはいけない行為には何がある?
→お客さんの秘密を勝手にしゃべること。
→資格がないのに専門家の仕事を勝手にする。
などが挙げられます。 - 問題に出てくる、よくあるケアレスミスを紹介‼️
→説明と専門業務の違いを混同する。
→雑談レベルと契約レベルの違いを混同する。
などがあります。
さて、ここからは今回の問題を整理しつつ、FPの業務内容やFPの立ち位置、FP3級の試験対策として意識すべき点の3点を掘り下げていきます。
FPのお仕事ってどういうものがあるの?

FPって、どんなことをする人なのですか?
ファイナンシャルプランナー(FP)は、一言でいうと、
「お金のことで困っている人の人生設計を一緒に考えるアドバイザー」です。
学校の先生が勉強を教えてくれるように、FPは「お金の使い方・守り方・増やし方」を教えてくれる存在だと考えると分かりやすいです。
たとえば、こんな相談があります。
① 家計の見直しをお手伝いします
例:
「毎月お給料はもらっているのに、なぜかお金が残らない…」
このような家庭では、FPが家計簿を一緒に見ながら、
- 食費は使いすぎていないか
- 保険料が高すぎないか
- 無駄なサブスクがないか
を整理して、お金が自然に貯まる仕組みを考えます。
まるで、お小遣い帳を一緒にチェックしてくれる先生のような役割です。
② 大きなお金の計画を立てます(家・教育・老後)
例:
「将来、家を買いたいけど、ローンはちゃんと払えるのかな?」
FPは、
- 今の収入はいくらか
- 何歳まで働く予定か
- 子どもの教育費はいくらかかりそうか
などを整理して、無理のないお金の計画表(ライフプラン)を作ります。
これは、旅行に行く前に「予算」と「スケジュール」を立てるのと同じ考え方です。
③ 保険の選び方をアドバイスします
例:
「保険に入ったほうがいいの?どれを選べばいいの?」
FPは、
- どんな病気やケガのリスクがあるか
- 貯金でカバーできるか
- 本当に必要な保障は何か
を一緒に考えて、ムダの少ない保険選びをサポートします。
「念のため」に入りすぎて、高い保険料を払い続ける失敗を防ぐ役割です。
④ 税金や相続の相談にも乗ります
例:
「親が亡くなったとき、相続税ってどうなるの?」
FPは、
- 相続税がかかるかどうか
- どんな準備をしておけばよいか
- トラブルを防ぐ方法
などもアドバイスします。
難しいお金のルールを、分かりやすく翻訳してくれるイメージです。
FPのお仕事がどういうものなのか_まとめ
FPの仕事は、
- お金の流れを整理する
- 将来のお金の計画を立てる
- ムダやリスクを減らす
- 安心して生活できるように支える
という、とても「生活に近い仕事」です。
FPがやってはいけない行為には何がある?

ファイナンシャルプランナー(FP)は、人の大切なお金や個人情報を扱う仕事です。
そのため、「これは絶対にやってはいけません」というルールがあります。
学校で言えば、
「テストのカンニングはダメ」
「友だちの秘密を勝手に話してはいけない」
と同じようなイメージです。
代表的な禁止行為を見ていきましょう。
① お客さんの秘密を勝手に他人に話すこと(守秘義務違反)
FPは、
- 年収
- 貯金額
- 借金
- 家族構成
- 病気や保険内容
など、とても大切な個人情報を知ります。
例:
「Aさんは貯金が500万円しかないらしいよ」と、友だちに話してしまう。
これは絶対にダメです。
FPには守秘義務(秘密を守る義務)があります。
② ウソの説明や、だますような説明をすること
お金の話は難しいので、間違った説明をすると大きなトラブルになります。
例:
- 「この保険は絶対に損しません」と断言する
- 本当はデメリットがあるのに、良い点だけを説明する
これは、お客さんをだます行為になります。
FPは、メリットだけでなく、デメリットやリスクもきちんと説明する義務があります。
③ 自分の利益だけを優先すること
FPが自分のもうけを優先してしまうのも禁止です。
例:
- 手数料がたくさんもらえる商品だけを無理にすすめる
- お客さんに合っていない保険や投資商品を売る
これは、お客さんのためではなく、FP自身のための行動になってしまいます。
FPは、お客さんの立場で考えることが大前提です。
④ 資格がないのに、専門家の仕事を勝手にすること
FPは幅広い知識を持っていますが、すべての専門業務ができるわけではありません。
例:
- 税理士ではないのに、税金の申告書を作る
- 弁護士ではないのに、法律トラブルの解決を引き受ける
これは法律違反になることがあります。
FPは「アドバイス」まではできますが、正式な手続きは専門家につなぐ必要があります。
⑤ 無理に契約させる・しつこく勧誘すること
お客さんが「考えたい」と言っているのに、強引に契約させるのはNGです。
例:
「今日中に契約しないと損しますよ」とプレッシャーをかける。
これは不適切な勧誘にあたります。
FPがやってはいけない行為_まとめ
FPがやってはいけない行為は、大きくまとめると次の5つです。
- ❌️ 秘密を他人に話すこと
- ❌️ ウソや誤解を招く説明をすること
- ❌️ 自分の利益を優先すること
- ❌️ 資格がない専門業務を勝手に行うこと
- ❌️ 無理な勧誘をすること
どれも共通しているのは、
「お客さんを守るためのルール」だという点です。
FPは「お金の先生」であると同時に、「信頼される相談相手」でもあります。
だからこそ、知識だけでなく、正しい行動やモラルがとても大切!
よくあるケアレスミスを紹介‼️
ミス①:専門業務かどうか
「説明すること」と「専門業務をすること」を混同してしまう
❌ ありがちな勘違い
「弁護士資格がないなら、相続の話をしてはいけないのでは?」
と考えてしまい、✕を選んでしまうミスです。
✔ 正しい考え方
FPは、
- 法定相続分とは何か
- 遺留分とは何か
- どういうルールなのか
といった一般的な説明(知識の説明)はしても問題ありません。
ただし、
- 相続トラブルの解決
- 遺産分割の具体的な指示
- 書類作成の代行
などは弁護士の仕事になります。
先生が「交通ルール」を教えるのはOK
実際に取り締まりをするのは警察の仕事、という違いです。
この線引きを混同すると、誤答しやすくなります。
ミス②:問題文の読み飛ばし
「一般的な説明」という言葉を読み落とす
問題文には、はっきりと
👉 「一般的な説明」
と書かれています。
ここを読み飛ばしてしまうと、
「相続の話をする=弁護士資格が必要」
と早合点してしまい、✕を選んでしまうことがあります。
FP試験では、こうした一言のキーワードが正誤を分けます。
ミス③:用語の意味の誤認
「助言」と「代理」を軽く考えてしまう
2つ目の問題では、
「投資助言や代理業を行う際は、金融商品取引業の登録が必要か?」
が問われています。
❌ ありがちな勘違い
「FPなんだから、投資のアドバイスくらいは自由にできるのでは?」
と考えてしまい、登録不要(✕)と判断してしまうミスです。
✔ 正しい考え方
お金の運用アドバイスを契約として仕事にする場合は、
- 金融商品取引業の登録
が必要になります。
特に、
- 「投資顧問契約」
- 「代理で取引する」
という言葉が出てきたら、登録が必要な領域に入っているサインです。
ミス④:雑談か、ビジネスか
「雑談レベルの助言」と「ビジネスとしての助言」を混同する
FP試験では、
- 友だちにちょっと意見を言うレベル → 登録不要
- 契約を結んで報酬をもらうレベル → 登録が必要
という区別がとても重要です。
例:
- 「株って長期投資がいいですよ」→ 雑談レベル
- 「毎月1万円でこの銘柄を買いましょう。契約書を結びます」→ 登録が必要
この違いを意識しないと、判断を間違えやすくなります。
ミス⑤:FP資格は万能ではない
「FP資格があれば何でもできる」と思い込んでしまう
FPは幅広い知識を学びますが、
- 弁護士
- 税理士
- 金融商品取引業者
の仕事を自由にできるわけではありません。
「FP資格がある=すべて合法」と思い込むと、判断ミスにつながります。
よくあるケアレスミス_まとめ
今回の問題で多いケアレスミスは次の5つです。
- ✅ 説明と専門業務の違いを混同する
- ✅ 「一般的な説明」という重要ワードを読み落とす
- ✅ 助言と代理の重さを軽く見てしまう
- ✅ 雑談レベルと契約レベルの違いを混同する
- ✅ FP資格の万能イメージに引っ張られる
どれも「知識不足」ではなく、問題文の読み取りミスが原因で起こる点が特徴です。
まとめ・今回の学び:FPのお仕事(出来ること/出来ないこと)

- FPのお仕事ってどういうものがあるの?
→端的に言うと「お金のことで困っている人の人生設計のお手伝い」です。
主に、家計の見直し、資産計画、保険の選択、税金や相続の相談など。 - FPがやってはいけない行為には何がある?
→お客さんの秘密を勝手にしゃべること。
→資格がないのに専門家の仕事を勝手にする。
などが挙げられます。
→共通していることは、「お客さんを守るルール」ということです。 - 問題に出てくる、よくあるケアレスミスを紹介‼️
→説明と専門業務の違いを混同する。
→雑談レベルと契約レベルの違いを混同する。
などがあります。
問題文の読み取りミスなどに、よくよく気をつけましょう‼️
今回はFP(ファイナンシャル・プランナー)の業務の中で出来ることと出来ないことについて、問題文を取り上げて解説しました。
FPは、お金に関する幅広い知識を活かして、お客様の暮らしと将来に寄り添う「人生の伴走者」です。
ただし、その業務範囲には明確なルールと限界があります。
✅ FPができること
- 家計管理、保険、税金、年金などの制度の一般的な説明
- ライフプランの作成や資金計画の立案
- 住宅購入や老後資金、相続対策などにおける中立的なアドバイス
- 実行支援として、専門家や金融機関との橋渡し・情報提供
❌ FPができないこと(要注意)
- 個別の法律判断(→弁護士法違反の恐れ)
- 税額の計算や申告書の作成(→税理士法違反)
- 投資商品の売買・助言(→金融商品取引業の登録が必要)
- 不動産の契約説明(→宅地建物取引士の専任業務)
🎯 試験対策のポイント
- 「FPができる/できないこと」の線引きを理解することが重要
- よく出る論点:「法定相続の説明はOKか?」「投資助言は登録が必要か?」など
- 問題では「一般的説明ならOK」「個別判断・勧誘ならNG」が鉄則!
FPはすべてを一人で解決する“万能な専門家”ではなく、総合案内係としての立ち位置にいる職業だということが改めて分かりました。
大切なのは「中立性」と「法令遵守」。
その上で、お客様の将来を一緒に考え、必要な専門家につなげることでこそ、FPとしての価値が発揮されます。
試験対策だけでなく、実務に役立つ知識としても、このテーマはしっかり押さえておきたいですね。
次回予告:教育費ってどこまで借りられる?

「人生の3大資金」といえば、住宅資金・教育資金・老後資金。
その中でも、特に子どもの将来に直結する「教育資金」は、早めに計画しておきたいテーマです。
次回はその中から「教育ローン」に注目し、どのくらい借りられるのか?
公的ローンと民間ローンの違いや、融資限度額の目安について、問題を交えながら深掘りしていきます。
次回記事はこちら
▶【教育資金】教育一般貸付の融資限度額350万円は正しい?例外を見抜くポイントとは!_間違いから学ぶFP3級_第3回
🧭 こんな方におすすめ!
- 教育資金の実情を数字でつかみたい
- 「教育ローンっていくらまで借りられるの?」と気になっている
- 試験でよく出る金額や制度名をサクッとおさえたい
それでは、次回もどうぞよろしくお願いします。

一緒にコツコツ、FP3級合格に向けてがんばりましょう!


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