「え、これって保険の対象外なの?」
身近なケガや事故に備える“普通傷害保険”。
でも、実はすべてのトラブルに対応してくれるわけではありません。

こんにちは。こいちろです😉
今日も一緒に学んでいきませんか?
この記事は、本業はもういいかな?と思っている建築士が、新たな知識を得るためのブログです‼️
今回は、見落としがちな“補償されないケース”について、一緒に確認してみましょう!
⭐️この記事を読んで得られる知識は、以下の3点です。
- 普通傷害保険で対応できないトラブルとその理由は?
- 「特約付帯なし」ってどういう意味?
- 「ケガ」と「病気」の線引きはどう判断するか?
📘 今回の分野:リスク管理(損害保険)/傷害保険
今回学ぶ範囲は、リスク管理(損害保険)/傷害保険です。
傷害保険にもいくつか種類がありますが、今回は【普通傷害保険】に焦点をあてて、
正しい知識を持ちましょう‼️
❓️問題文の紹介
普通傷害保険(特約付帯なし)において、一般に、補償の対象とならないものはどれか?
- 国内旅行中の飲食による食中毒
- 海外旅行中の転倒による骨折
- 料理中の火傷

さて、今回私がどう間違えたかというと〜。
海外旅行は補償の対象ではないんじゃないかな〜。。。
と考え、2番にしました‼️
・・・間違えましたけどね😉
どうやら海外旅行中でも補償の対象になるらしいです。
一つ学べましたね!
正解を確認しましょう‼️
正解と解説の要点
普通傷害保険(特約付帯なし)において、一般に、補償の対象とならないものはどれか?
- 国内旅行中の飲食による食中毒 ←正解
- 海外旅行中の転倒による骨折
- 料理中の火傷
正解は「国内旅行中の食中毒」だそうです。
どうやら、「場所」ではなく、「どういう症状か」ということに焦点を置かなければならなかったようです。
まずはポイント解説を確認して、まだわからない部分を深堀りしていきましょう‼️
✅ ポイント解説
普通傷害保険は、「急激・偶然・外来」の3つの条件を満たす“ケガ”が対象です。
- ✅「転倒」や「火傷」などの外部からのケガ → 補償対象
- ❌「食中毒」や「ウイルス感染」など体内からのトラブル → 原則対象外(=疾病扱い)
したがって、食中毒は“ケガ”ではなく“病気”扱いになるため、普通傷害保険(特約なし)では補償されません。
🔎 深掘り考察!!
今回の考察は、以下の点に絞って解説していきたいと思います。
- 普通傷害保険で対応できないトラブルとその理由とは?
- 「特約付帯なし」ってどういう意味?
- 「ケガ」と「病気」の線引きはどう判断するか?
普通傷害保険で対応できないトラブルとその理由とは?
普通傷害保険(特約なし)は、「急激・偶然・外来」の3条件を満たすケガのみを補償します。
つまり、それに当てはまらないものは「補償対象外」です。
❌ 食中毒

理由:外からのケガではなく、体内で起きる病気だから
- 食事をした後に細菌などでお腹を壊したケースは、「病気」扱いです。
- 普通傷害保険では、体内の異常や病気には対応していません。
❌ インフルエンザ・風邪などの感染症
理由:ケガではなく“病気”だから
- 外からぶつかった、転んだ…といった「ケガ」と違い、ウイルスの侵入による発症は“内因性”のもの。
- よって、普通傷害保険ではカバーされません。
❌ 運動中の筋肉痛・腰痛
理由:急激でも偶然でも外来でもない“内因性”の症状だから
- 筋肉痛や腰痛は、自分の身体の使い方によって起こる自然な負担。
- これは「ケガ」ではなく、「体の中からの反応」とみなされます。
❌ 持病や既往症の悪化
理由:あらかじめ存在していた“慢性的な病気”には対応していないから
- たとえば、高血圧や糖尿病などが原因で体調を崩した場合は補償対象外。
- 新しく起きた“偶発的なケガ”でなければ補償されません。
❌ 心神喪失中の事故(酩酊・泥酔・精神的疾患)

理由:保険上“自分の責任で招いた結果”とされることが多いから
- 泥酔中に転倒してケガをしても、「予見できた事故」として補償外とされるケースがあります。
🔑 補足:どんなものが「補償される」のか?
補償される例 | 条件が当てはまる? |
---|---|
自転車で転倒し骨折 | ✅ 急激・偶然・外来 |
包丁で指を切った | ✅ 急激・偶然・外来 |
スキーで転倒し捻挫 | ✅ 急激・偶然・外来 |
このように、「不意に起きたケガ」が対象です。
💡 対応したいなら「特約」を!
たとえば、「食中毒」や「感染症」に備えたいなら…
- ✅ 感染症特約
- ✅ 疾病入院特約
などをオプションとして付ける必要があります。
普通傷害保険で対応できないトラブルまとめ
対象外のトラブル | なぜ補償されないか |
---|---|
食中毒 | 外からのケガではなく病気だから |
インフルエンザ | 感染による病気 |
筋肉痛・腰痛 | 急激・偶然・外来の条件を満たさない |
持病の悪化 | もともとの症状は補償外 |
泥酔中の事故 | 自己責任と判断されるケースが多い |

保険の内容を「ケガ限定」と理解しておくと、迷わず判断しやすくなります。
「特約付帯なし」ってどういう意味?
普通傷害保険には、追加で「特約(オプション)」をつけることで補償の範囲を広げることができます。
たとえば、「感染症特約」や「疾病入院特約」などを付けておけば、食中毒や病気による入院もカバーされることがあります。
つまり、特約があるかどうかで補償の幅が大きく変わる!
「特約付帯なし」とは?ざっくり言うと…
「普通傷害保険」は、“基本プランだけの状態”で入っている保険のことを「特約付帯なし」と言います。
つまり、「オプションなしのシンプルな内容」ということです。
🔍 たとえ話:ラーメン屋さんで注文するイメージで

- 普通傷害保険(特約なし)=素ラーメンだけ
→ 麺とスープだけの一番基本のラーメン。 - 特約あり=チャーシュー、味玉、のりなどトッピング追加
→ 食中毒・感染症・海外旅行中の病気などもカバーされるようになる!
📝 特約をつけないとどうなる?
たとえば、次のようなトラブルは**「特約なし」では補償されません**:
トラブルの例 | 対応できる? | 対応する特約 |
---|---|---|
食中毒で入院 | ❌ 補償されない | ✅ 疾病特約など |
海外旅行中の感染症 | ❌ 補償されない | ✅ 海外旅行傷害特約など |
登山中の遭難・捜索費用 | ❌ 補償されない | ✅ 救援者費用特約など |
つまり、【特約をつけてはじめて“守備範囲が広がる”】わけです。
🔑 なぜ「特約付帯なし」が存在するの?
保険料をできるだけ安くおさえたい人や、
「ふだんの生活の中のケガだけでいいや」という人には、
基本だけ(特約なし)で契約する方がシンプルでわかりやすいからです。
でもその分、「ケガの範囲しか守ってくれない」ことも覚えておく必要があります。
「特約付帯なし」についてのまとめ
- 「特約付帯なし」とは、基本の保険だけに加入している状態
- 病気・感染症・旅行中のトラブルなどは対象外
- 例えるなら、素ラーメンをそのまま頼んでいる状態
- 必要な補償があれば、トッピング(特約)を追加しよう!
「ケガ」と「病気」の線引きはどう判断するか?
保険の世界では、“ケガ”と“病気”はまったく別のものとして扱われます。
🔍 ケガの定義(普通傷害保険で補償されるもの)
- 急激に
- 偶然に
- 外からの要因で

身体に加わった作用によって生じた傷害(けが)です。
これを、保険では「急激・偶然・外来」の3条件と言います。
✅ ケガに該当する具体例
例 | 解説 |
---|---|
階段で足を踏み外して骨折 | → 急に・偶然・外からの衝撃 |
包丁で指を切った | → 自分で意図せず起きた外傷 |
スキーで転んで捻挫した | → スポーツ中の偶発的な外力 |
これらはすべて、普通傷害保険の補償対象です。

❌ 一方、「病気」にあたるものは?
身体の内部で自然に発症するもの、つまり内因性の異常です。
❌ 普通傷害保険で補償されない「病気」系の例
例 | なぜ対象外? |
---|---|
食中毒 | → 食べたものが体内で反応=外からの“衝撃”ではない |
インフルエンザ | → 感染による発症=ケガではない |
持病(高血圧・糖尿病) | → 急激でも偶然でも外来でもない |
心筋梗塞・脳梗塞 | → 外からのケガではなく、内部の疾患 |
🍜 たとえ話でイメージすると…
✅ ケガは「鍋がひっくり返って火傷した」ようなもの
→ 突然!予想外!外からの刺激!=補償される
❌ 病気は「うっかり古い牛乳を飲んでお腹を壊した」ようなもの
→ 自然な変化、内側の異常、時間差あり=補償されない
🔑 試験で問われやすいポイント
「これはケガですか?病気ですか?」と聞かれたら、次の3点をチェック!
チェックポイント | YESならケガ |
---|---|
急激に起こった? | ✅ |
偶然の出来事だった? | ✅ |
外部からの影響だった? | ✅ |
これらすべてがそろっていれば“ケガ”扱いです。
📝 「ケガ」と「病気」の線引きまとめ
- ケガは「急激・偶然・外来」の3条件が必要
- 体内で起こる症状(食中毒・感染症・内科系)は病気として補償対象外
- 保険の見極めは「何が原因で・どこで・どう起こったか」がカギ!
📝 まとめ・今回の学び
- 普通傷害保険の対象は「急激・偶然・外来」のケガだけ!
- 食中毒は体内からのトラブルなので補償対象外(=病気扱い)
- 特約を付ければカバー範囲が広がるので、加入内容の確認が重要!
- 試験では“対象外パターン”をしっかり押さえることが合格への近道!
次回予告:「施設所有(管理)者賠償責任保険」について解説
スーパーマーケットなどの店舗で、店内調理した食品が原因で食中毒が発生し、お客様に損害賠償をしなければならなくなったら──
そんなとき、企業側が頼りにできる保険があることをご存じですか?
次回は、「施設所有(管理)者賠償責任保険」について解説します。
この保険がどんなリスクをカバーするのか?
どのようなケースで活用されるのか?

飲食店・スーパー・企業経営者だけでなく、FP試験でも狙われやすいポイントです!
ぜひお見逃しなく!
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