えっ、食中毒ってダメなの!?普通傷害保険の意外なNG例_間違いから学ぶFP3級_第25回

FP

「え、これって保険の対象外なの?」

身近なケガや事故に備える“普通傷害保険”。

でも、実はすべてのトラブルに対応してくれるわけではありません。

こいちろ
こいちろ

こんにちは。こいちろです😉

今日も一緒に学んでいきませんか?

この記事は、本業はもういいかな?と思っている建築士が、新たな知識を得るためのブログです‼️

今回は、見落としがちな“補償されないケース”について、一緒に確認してみましょう!

⭐️この記事を読んで得られる知識は、以下の3点です。

  • 普通傷害保険で対応できないトラブルとその理由は?
  • 「特約付帯なし」ってどういう意味?
  • 「ケガ」と「病気」の線引きはどう判断するか?


📘 今回の分野:リスク管理(損害保険)/傷害保険

今回学ぶ範囲は、リスク管理(損害保険)/傷害保険です。

傷害保険にもいくつか種類がありますが、今回は【普通傷害保険】に焦点をあてて、

正しい知識を持ちましょう‼️


❓️問題文の紹介

問題文の要約

普通傷害保険(特約付帯なし)において、一般に、補償の対象とならないものはどれか?

  1. 国内旅行中の飲食による食中毒
  2. 海外旅行中の転倒による骨折
  3. 料理中の火傷

こいちろ
こいちろ

さて、今回私がどう間違えたかというと〜。

海外旅行は補償の対象ではないんじゃないかな〜。。。
と考え、2番にしました‼️
・・・間違えましたけどね😉

どうやら海外旅行中でも補償の対象になるらしいです。

一つ学べましたね!

正解を確認しましょう‼️


正解と解説の要点

問題文の要約

普通傷害保険(特約付帯なし)において、一般に、補償の対象とならないものはどれか?

  1. 国内旅行中の飲食による食中毒 ←正解
  2. 海外旅行中の転倒による骨折
  3. 料理中の火傷

正解は「国内旅行中の食中毒」だそうです。

どうやら、「場所」ではなく、「どういう症状か」ということに焦点を置かなければならなかったようです。

まずはポイント解説を確認して、まだわからない部分を深堀りしていきましょう‼️

✅ ポイント解説

普通傷害保険は、「急激・偶然・外来」の3つの条件を満たす“ケガ”が対象です。

  • ✅「転倒」や「火傷」などの外部からのケガ → 補償対象
  • ❌「食中毒」や「ウイルス感染」など体内からのトラブル → 原則対象外(=疾病扱い)

したがって、食中毒は“ケガ”ではなく“病気”扱いになるため、普通傷害保険(特約なし)では補償されません。


🔎 深掘り考察!!

今回の考察は、以下の点に絞って解説していきたいと思います。

  • 普通傷害保険で対応できないトラブルとその理由とは?
  • 「特約付帯なし」ってどういう意味?
  • 「ケガ」と「病気」の線引きはどう判断するか?

普通傷害保険で対応できないトラブルとその理由とは?

普通傷害保険(特約なし)は、「急激・偶然・外来」の3条件を満たすケガのみを補償します。
つまり、それに当てはまらないものは「補償対象外」です。


❌ 食中毒

理由:外からのケガではなく、体内で起きる病気だから

  • 食事をした後に細菌などでお腹を壊したケースは、「病気」扱いです。
  • 普通傷害保険では、体内の異常や病気には対応していません。

❌ インフルエンザ・風邪などの感染症

理由:ケガではなく“病気”だから

  • 外からぶつかった、転んだ…といった「ケガ」と違い、ウイルスの侵入による発症は“内因性”のもの
  • よって、普通傷害保険ではカバーされません。

❌ 運動中の筋肉痛・腰痛

理由:急激でも偶然でも外来でもない“内因性”の症状だから

  • 筋肉痛や腰痛は、自分の身体の使い方によって起こる自然な負担。
  • これは「ケガ」ではなく、「体の中からの反応」とみなされます。

❌ 持病や既往症の悪化

理由:あらかじめ存在していた“慢性的な病気”には対応していないから

  • たとえば、高血圧や糖尿病などが原因で体調を崩した場合は補償対象外。
  • 新しく起きた“偶発的なケガ”でなければ補償されません。

❌ 心神喪失中の事故(酩酊・泥酔・精神的疾患)

理由:保険上“自分の責任で招いた結果”とされることが多いから

  • 泥酔中に転倒してケガをしても、「予見できた事故」として補償外とされるケースがあります。

🔑 補足:どんなものが「補償される」のか?

補償される例条件が当てはまる?
自転車で転倒し骨折✅ 急激・偶然・外来
包丁で指を切った✅ 急激・偶然・外来
スキーで転倒し捻挫✅ 急激・偶然・外来

このように、「不意に起きたケガ」が対象です。


💡 対応したいなら「特約」を!

たとえば、「食中毒」や「感染症」に備えたいなら…

  • 感染症特約
  • 疾病入院特約

などをオプションとして付ける必要があります。


普通傷害保険で対応できないトラブルまとめ

対象外のトラブルなぜ補償されないか
食中毒外からのケガではなく病気だから
インフルエンザ感染による病気
筋肉痛・腰痛急激・偶然・外来の条件を満たさない
持病の悪化もともとの症状は補償外
泥酔中の事故自己責任と判断されるケースが多い

こいちろ
こいちろ

保険の内容を「ケガ限定」と理解しておくと、迷わず判断しやすくなります。

「特約付帯なし」ってどういう意味?

普通傷害保険には、追加で「特約(オプション)」をつけることで補償の範囲を広げることができます。
たとえば、「感染症特約」や「疾病入院特約」などを付けておけば、食中毒や病気による入院もカバーされることがあります。

つまり、特約があるかどうかで補償の幅が大きく変わる!

「特約付帯なし」とは?ざっくり言うと…

「普通傷害保険」は、“基本プランだけの状態”で入っている保険のことを「特約付帯なし」と言います。

つまり、「オプションなしのシンプルな内容」ということです。


🔍 たとえ話:ラーメン屋さんで注文するイメージで

  • 普通傷害保険(特約なし)=素ラーメンだけ
    → 麺とスープだけの一番基本のラーメン。
  • 特約あり=チャーシュー、味玉、のりなどトッピング追加
    → 食中毒・感染症・海外旅行中の病気などもカバーされるようになる!

📝 特約をつけないとどうなる?

たとえば、次のようなトラブルは**「特約なし」では補償されません**:

トラブルの例対応できる?対応する特約
食中毒で入院❌ 補償されない✅ 疾病特約など
海外旅行中の感染症❌ 補償されない✅ 海外旅行傷害特約など
登山中の遭難・捜索費用❌ 補償されない✅ 救援者費用特約など

つまり、【特約をつけてはじめて“守備範囲が広がる”】わけです。


🔑 なぜ「特約付帯なし」が存在するの?

保険料をできるだけ安くおさえたい人や、
「ふだんの生活の中のケガだけでいいや」という人には、
基本だけ(特約なし)で契約する方がシンプルでわかりやすいからです。

でもその分、「ケガの範囲しか守ってくれない」ことも覚えておく必要があります。


「特約付帯なし」についてのまとめ

  • 「特約付帯なし」とは、基本の保険だけに加入している状態
  • 病気・感染症・旅行中のトラブルなどは対象外
  • 例えるなら、素ラーメンをそのまま頼んでいる状態
  • 必要な補償があれば、トッピング(特約)を追加しよう!

「ケガ」と「病気」の線引きはどう判断するか?

保険の世界では、“ケガ”と“病気”はまったく別のものとして扱われます。

🔍 ケガの定義(普通傷害保険で補償されるもの)

  • 急激に
  • 偶然に
  • 外からの要因で
こいちろ
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身体に加わった作用によって生じた傷害(けが)です。
これを、保険では「急激・偶然・外来」の3条件と言います。


✅ ケガに該当する具体例

解説
階段で足を踏み外して骨折→ 急に・偶然・外からの衝撃
包丁で指を切った→ 自分で意図せず起きた外傷
スキーで転んで捻挫した→ スポーツ中の偶発的な外力

これらはすべて、普通傷害保険の補償対象です。


❌ 一方、「病気」にあたるものは?

身体の内部で自然に発症するもの、つまり内因性の異常です。

❌ 普通傷害保険で補償されない「病気」系の例

なぜ対象外?
食中毒→ 食べたものが体内で反応=外からの“衝撃”ではない
インフルエンザ→ 感染による発症=ケガではない
持病(高血圧・糖尿病)→ 急激でも偶然でも外来でもない
心筋梗塞・脳梗塞→ 外からのケガではなく、内部の疾患

🍜 たとえ話でイメージすると…

✅ ケガは「鍋がひっくり返って火傷した」ようなもの

  → 突然!予想外!外からの刺激!=補償される

❌ 病気は「うっかり古い牛乳を飲んでお腹を壊した」ようなもの

  → 自然な変化、内側の異常、時間差あり=補償されない


🔑 試験で問われやすいポイント

「これはケガですか?病気ですか?」と聞かれたら、次の3点をチェック!

チェックポイントYESならケガ
急激に起こった?
偶然の出来事だった?
外部からの影響だった?

これらすべてがそろっていれば“ケガ”扱いです。


📝 「ケガ」と「病気」の線引きまとめ

  • ケガは「急激・偶然・外来」の3条件が必要
  • 体内で起こる症状(食中毒・感染症・内科系)は病気として補償対象外
  • 保険の見極めは「何が原因で・どこで・どう起こったか」がカギ!

📝 まとめ・今回の学び

  • 普通傷害保険の対象は「急激・偶然・外来」のケガだけ!
  • 食中毒は体内からのトラブルなので補償対象外(=病気扱い)
  • 特約を付ければカバー範囲が広がるので、加入内容の確認が重要!
  • 試験では“対象外パターン”をしっかり押さえることが合格への近道!

次回予告:「施設所有(管理)者賠償責任保険」について解説

スーパーマーケットなどの店舗で、店内調理した食品が原因で食中毒が発生し、お客様に損害賠償をしなければならなくなったら──

そんなとき、企業側が頼りにできる保険があることをご存じですか?

次回は、「施設所有(管理)者賠償責任保険」について解説します。
この保険がどんなリスクをカバーするのか?

どのようなケースで活用されるのか?

こいちろ
こいちろ

飲食店・スーパー・企業経営者だけでなく、FP試験でも狙われやすいポイントです!
ぜひお見逃しなく!


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