【居住用財産の3,000万円控除】所有期間の要件は不要!軽減税率の特例と混同しやすい3つのポイントを整理_間違いから学ぶFP3級_第66回

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マイホームを売ったときに使える税金の特例、いくつあるかご存じですか?

主なものだけでも、「3,000万円特別控除」「軽減税率の特例」「買換え特例」と3つもあります。

しかも、それぞれに所有期間のルールが違うので、混同してしまう人がとても多いんです。

「3,000万円控除も、軽減税率と同じで10年超じゃないとダメ?」と聞かれたら、
あなたはどう答えますか?

わたしは「もちろん10年超でしょ」と答えて、思いっきり外しました💦

正解は──3,000万円控除には、所有期間の縛りはないんです。

「10年超」のルールがあるのは別の特例で、ここを混同するのが試験のひっかけポイント。

今回はこの3つの特例を、所有期間の視点から一緒に整理していきましょう!

⭐️ この記事を読んで得られる知識

  • 3,000万円控除に「10年超」のルールはある?
    → いいえ、所有期間の縛りはありません🏠
      短く住んでいた家でもOK!
  • じゃあ「10年超」のルールはどこにあるの?
    軽減税率の特例にあります。
      ここを混同するとひっかかります💦
  • 3,000万円控除は他の特例と併用できる?
    軽減税率とはOK・買換え特例とはNG。仕組みの違いがカギ💡

前回の第65回では、マイホーム売却の節税制度「軽減税率の特例」を取り上げました。

利益のうち6,000万円まで税率が下がる、とてもありがたい制度でしたね。

今回は同じくマイホーム売却の節税制度として最重要の「3,000万円特別控除」を、所有期間の視点から見ていきましょう✨

前回の記事はこちら
【居住用財産の軽減税率】10年超所有・6,000万円までが14.21%!要件と計算をやさしく解説_間違いから学ぶFP3級_第65回


  1. 📘 今回の分野:マイホーム売却の3,000万円特別控除と所有期間の要件
  2. ❓️ 問題文の紹介:3,000万円特別控除に所有期間10年超ルールはある?
  3. ✅ 正解と解説の要点:3,000万円控除に所有期間の縛りはない
    1. ✅️ポイント解説
      1. 📖 関連記事の紹介:マイホーム売却・所有期間ルールをセットで押さえよう
  4. 🔍 マイホーム売却の3,000万円控除と所有期間ルールについて_深掘り考察!!
    1. 「居住用財産の3,000万円特別控除」とはなにか?所有期間ルールがない理由
      1. どうしてこんな特例があるの?
      2. 具体例で考えてみよう
      3. 🏠 身近なたとえ:マイホーム控除は“引っ越し時の特別割引クーポン”
      4. ポイント整理
      5. 3,000万円特別控除_まとめ
    2. 所有期間の制限がある特例とは?軽減税率・取得費加算の違いを整理
      1. ① 軽減税率の特例とは?(10年超ルール)
      2. ② 取得費加算の特例とは?(相続から3年10ヶ月以内ルール)
      3. 🏠 身近なたとえ:期間ルールは“賞味期限つきクーポン”
      4. 比較表:所有期間・期限ルールの整理
      5. 所有期間制限のある特例_まとめ
    3. 3,000万円控除と他特例の併用|軽減税率はOK・買換え特例はNGの理由
      1. そもそも「併用」とは?
      2. 併用ルールのポイント整理
      3. 具体例でイメージ:3,000万円控除 + 軽減税率の特例
      4. 具体例でイメージ:3,000万円控除 + 買換え特例(NG)
      5. 🏠 身近なたとえ:3つの特例は“割引クーポンの組み合わせルール”
      6. 他の制度との併用について_まとめ
      7. 📚 出典・参考
    4. よくあるケアレスミス:3,000万円特別控除でやりがちな3パターン
      1. ◆ ミス①:「3,000万円も控除されるなら所有期間に縛りがあるはず」と思い込む
      2. ◆ ミス②:「10年超」を見たら3,000万円控除と勘違いする(軽減税率との混同)
      3. ◆ ミス③:3,000万円控除と買換え特例を「両方使えば最大限節税」と考える
      4. 📋 ケアレスミスまとめ
  5. まとめ・今回の学び:3,000万円特別控除に所有期間ルールはない
  6. 次回予告:マイホーム売却の買換え特例「10年超・1億円以下」
    1. 次回学べる内容のキーワード

📘 今回の分野:マイホーム売却の3,000万円特別控除と所有期間の要件

今回は、不動産(とくにマイホーム)を売ったときに使える代表的な節税制度「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除」を取り上げます。

「最大3,000万円までの利益を“なかったこと”にできる」というインパクト大の制度ですが、適用要件のなかには所有期間に関する細かいルールがあるイメージを持つ方が多いはずです。

結論からいうと、3,000万円控除には所有期間の制限はないのですが、似た仲間である「軽減税率の特例(10年超)」「買換え特例(10年超)」と並べると、どこに「10年超」のルールがあるのか混乱しやすくなります。

この記事では、その混同しやすいポイントを地図のように整理しながら、試験対策と実生活の両方で役立つ知識として身につけていきましょう✨

まずは問題の確認からです。

❓️ 問題文の紹介:3,000万円特別控除に所有期間10年超ルールはある?

問題文の紹介

こんな設問について、◯か✗かを答えてみましょう。

  • どんな制度について? → 居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除
  • 何が問われている? → この制度の適用を受けるための要件
  • 具体的な要件として書かれているのは? → 「譲渡した日の属する年の1月1日において、所有期間が10年を超えていること」

👉 この所有期間ルールは正しい?それとも誤り?

前回学んだ「軽減税率の特例」にも『10年超』というキーワードが出てきたので、こんがらがってしまいませんか?

「マイホーム売却の特例=10年超」と一括りに覚えていると、3,000万円控除にも同じルールがあるように見えてしまいます。

こいちろ
こいちろ

「3,000万円もの控除なんだから、10年くらいは住んでないとダメでしょ?」そう思って迷わず◯を選びました…が、見事に外しました💦
控除額の大きさと所有期間の長さは、つい結びつけたくなりますよね。


✅ 正解と解説の要点:3,000万円控除に所有期間の縛りはない

問題文の正解

こんな設問について、◯か✗かを答えてみましょう。

  • どんな制度について? → 居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除
  • 何が問われている? → この制度の適用を受けるための要件
  • 具体的な要件として書かれているのは? → 「譲渡した日の属する年の1月1日において、所有期間が10年を超えていること」

👉 この所有期間ルールは正しい?それとも誤り?

→正解:✘(誤りです。)

✅️ポイント解説

結論からいうと、3,000万円特別控除には所有期間の要件はありません

短く住んでいた家でも、長く住んでいた家でも、要件さえ満たせば適用できます。

一方で、設問にあった「所有期間が10年超」というルールは、別の特例である「軽減税率の特例(長期譲渡所得の課税特例)」のほうにあります。

このように、似たような制度の要件をわざと混ぜて出題するのは、FP試験の典型的なひっかけパターンです。

整理すると、こんな表になります👇

制度名所有期間の要件
3,000万円特別控除要件なし(短くてもOK)
軽減税率の特例10年超が必要
買換え特例10年超が必要

「10年超」がついているのは税率を軽くする系・繰り延べる系の制度で、
控除する系には付いていない──こうイメージすると整理しやすくなります✨


不動産の節税特例は、「控除する」「税率を軽くする」「繰り延べる」の3タイプに分けると頭が整理しやすくなります。

「10年超」のルールがついているのは後ろ2タイプで、
3,000万円控除のような「控除タイプ」には所有期間の縛りがありません。

こいちろ
こいちろ

わたしも「3,000万円ももらえるんだから10年超でしょ」と外しました💦
でもこの間違いのおかげで、「控除と税率軽減はルールが違う」と一気に頭に入ったので、結果オーライでしたね!


📖 関連記事の紹介:マイホーム売却・所有期間ルールをセットで押さえよう

▼ 同じ3,000万円控除の「時期要件」も合わせて確認!

今回扱った「所有期間の要件」と、第64回で扱う「時期の要件」をセットで押さえることで、3,000万円控除の全体像が完成します。

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▼ 深掘り考察で登場した「取得費加算の特例」を詳しく

深掘り②で触れた「取得費加算の特例」は、所有期間ではなく売却の期限にルールがある特例です。

今回の3,000万円控除との違いを意識して読むと、記憶への定着がぐっと深まります。

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▼ そもそも「所有期間で税率が変わる」基本ルールを復習

譲渡所得の世界では、所有期間が5年超か以下かで短期・長期に分かれて税率が大きく変わります。

「3,000万円控除には所有期間関係なし」との対比で読むと、特例の存在意義が見えてきます。

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こいちろ
こいちろ

不動産の特例は「期間で問われる」パターンがとても多いです💡
「所有期間」「売却期限」「居住期間」など、似た言葉が次々登場するので、関連記事をまとめて読むと頭の中の地図がきれいに整います✨


🔍 マイホーム売却の3,000万円控除と所有期間ルールについて_深掘り考察!!

今回は、以下の点について解説していきたいと思います。

  • 「居住用財産の3,000万円特別控除」とはなにか?所有期間ルールがない理由
  • 所有期間の制限がある特例とは?軽減税率・取得費加算の違いを整理
  • 3,000万円控除と他特例の併用|軽減税率はOK・買換え特例はNGの理由

「居住用財産の3,000万円特別控除」とはなにか?所有期間ルールがない理由

一言でいうと、自分が住んでいた家や土地を売ったとき、利益(もうけ)が出ても、その利益から最大3,000万円までを差し引いてくれる制度です。

税金は「もうけ」に対してかかります。

だから、もし家を売って2,000万円の利益が出たとしても、3,000万円控除を使えば課税される利益はゼロになります。


どうしてこんな特例があるの?

マイホームを売る場面は、人生の節目とセットになっていることが多いです。

  • 転勤で引っ越さないといけない
  • 家族が増えて手狭になった
  • 高齢でバリアフリーの住宅に住み替える

こうした「生活上やむを得ない理由」で家を手放したのに、大きな税金がかかると、生活再建が苦しくなってしまいます。

そこで国は「マイホームの売却に限っては特別に税金を軽くしますよ」という制度を作ったのです。


具体例で考えてみよう

例1:控除を使わない場合

  • 10年前に2,000万円でマイホームを購入
  • その家を5,000万円で売却

👉 もうけ(譲渡所得)は 5,000万 − 2,000万 = 3,000万円

この3,000万円に税金がかかります(所得税・住民税あわせて約600万円)。

例2:3,000万円控除を使った場合

上と同じ条件で3,000万円のもうけが出ても…

👉 3,000万円(利益) − 3,000万円(控除) = 0円

課税される利益がゼロになるので、税金もかかりません


🏠 身近なたとえ:マイホーム控除は“引っ越し時の特別割引クーポン”

3,000万円控除を、お買い物で考えるとこんなイメージです。

  • 通常の譲渡所得への課税 = レジで定価をそのまま支払うイメージ
  • 3,000万円控除 = 「マイホーム売却限定」の3,000万円OFFクーポンを使うイメージ

大きな割引が効くので、レジでの支払い(税金)が大幅に減るんです✨


ポイント整理

  • マイホーム(住んでいた家や土地)を売ったときだけ使える
  • 利益から最大3,000万円まで差し引ける
  • 所有期間は関係ない(短くてもOK)
  • 同じ人は前年・前々年に同じ控除を使っていないことが条件(連発防止ルール)

3,000万円特別控除_まとめ

マイホームを売って利益が出ても、そのうち3,000万円までは税金がかからない、生活を守るための制度です。

👉 覚え方:「マイホーム売却 → 利益から最大3,000万円分が“なかったこと”にできる」


所有期間の制限がある特例とは?軽減税率・取得費加算の違いを整理

「居住用財産の3,000万円控除」は所有期間の長さに関係なく使える制度でしたが、世の中には「所有期間が◯年以上じゃないとダメ」「相続から◯年以内じゃないとダメ」という期間ルールがある特例もあります。

ここを混同すると、試験のひっかけ問題に引っかかりやすくなります💦

代表的なのは次の2つです。

  1. 居住用財産の軽減税率の特例(所有期間10年超)
  2. 相続税の取得費加算の特例(相続開始から3年10ヶ月以内)

① 軽減税率の特例とは?(10年超ルール)

マイホームを売ったとき、所有期間が10年を超えていると税率が軽くなる制度です。

通常の長期譲渡所得の税率は20.315%ですが、この特例が使えると**利益のうち6,000万円までは14.21%**まで下がります。

詳しい解説は前回の第65回で扱っているので、合わせて確認してみてください✨


② 取得費加算の特例とは?(相続から3年10ヶ月以内ルール)

相続した土地や建物を売るときに、相続で払った相続税の一部を取得費に上乗せして経費にできる制度です。

ただし、「相続開始の翌日から相続税の申告期限の翌日以後3年を経過する日まで」(つまり相続開始から約3年10ヶ月以内)に売らないと使えません。

こちらも詳しい解説は第63回にあります✨


🏠 身近なたとえ:期間ルールは“賞味期限つきクーポン”

所有期間や売却期限のルールがある特例は、賞味期限つきクーポンのようなものです。

  • 軽減税率の特例 = 「10年以上熟成させてから使えるクーポン」
  • 取得費加算の特例 = 「相続発生から3年10ヶ月以内に使い切らないと無効になるクーポン」
  • 3,000万円控除 = 「いつでも使えるクーポン」(賞味期限なし)

同じ“割引クーポン”でも、使える条件がまったく違うんです💡


比較表:所有期間・期限ルールの整理

制度所有期間の要件売却期限の要件
3,000万円特別控除なし住まなくなった日から3年後の12月31日まで(※)
軽減税率の特例10年超なし
取得費加算の特例なし相続開始から3年10ヶ月以内

※ 3,000万円控除の「期限」要件は第64回で詳しく扱っています。


所有期間制限のある特例_まとめ

  • 3,000万円控除 → 所有期間の制限なし
  • 軽減税率の特例 → 所有期間10年超が必要
  • 取得費加算の特例 → 相続から3年10ヶ月以内に売却が必要

👉 覚え方:「控除は広く使える、税率を軽くする特例は10年超、相続関係は3年ちょっと」


3,000万円控除と他特例の併用|軽減税率はOK・買換え特例はNGの理由

「居住用財産の3,000万円控除」はとても強力な制度ですが、他の特例と同時に使えるかどうかは注意が必要です。

ここを間違えると、本来使えるはずだった節税ができなかったり、逆に「使えると思っていたのに使えなかった」というトラブルにつながります。


そもそも「併用」とは?

マイホームを売ったときに使える特例はいくつもあります。たとえば:

  • 3,000万円特別控除(利益から3,000万円まで差し引ける)
  • 軽減税率の特例(所有10年超なら税率が下がる)
  • 買換え特例(新しいマイホームを買うなら、売却益の課税を将来に繰り延べられる)

併用」とは、これらの特例を同時に使えるかどうかということです。


併用ルールのポイント整理

組み合わせ併用可否理由
3,000万円控除 × 軽減税率の特例⭕️ OK控除」と「税率軽減」は役割がちがう
3,000万円控除 × 買換え特例❌ NG控除」と「繰延べ」は両方使うと二重節税になる

👉 ざっくり言うと、「税率を軽くする特例」とは一緒に使えるけれど、「利益そのものを繰り延べる特例」とは一緒に使えません。


具体例でイメージ:3,000万円控除 + 軽減税率の特例

Cさんはマイホームを12年所有して売却し、4,000万円の利益が出ました。

  1. まず3,000万円控除を使う → 課税対象は 4,000万 − 3,000万 = 1,000万円
  2. さらに軽減税率の特例(14.21%)を適用 → 1,000万円 × 14.21% ≒ 約142万円

通常なら20.315%で約813万円かかる税金が、ダブル節税で約142万円まで圧縮できます✨


具体例でイメージ:3,000万円控除 + 買換え特例(NG)

同じくCさんが、売却益で新しい家を購入した場合:

  • 買換え特例を単独で使うと → 利益を将来に繰り延べ(つまり今は税金ゼロ)
  • 3,000万円控除も同時に使えると…? → 「今ゼロ、将来もなし」となり、税金が永久に消えてしまいます💦

これは制度の趣旨から外れるので、併用は禁止されています。


🏠 身近なたとえ:3つの特例は“割引クーポンの組み合わせルール”

お買い物の割引で考えると、わかりやすいです。

  • 3,000万円控除 = 「3,000円OFFクーポン」(値段そのものを引く)
  • 軽減税率の特例 = 「消費税が10%→7%になるクーポン」(税率を下げる)
  • 買換え特例 = 「支払いを来月のお会計に回せるクーポン」(支払いを先送り)

「3,000円OFF」と「消費税7%」は性質がちがうので一緒に使えるけれど、 「3,000円OFF」と「来月に回す」を両方使ったら、今も来月も払わなくていいことになって、お店が成り立たなくなりますよね💦

だから後者の組み合わせは禁止──と覚えると納得しやすいです✨


他の制度との併用について_まとめ

  • 3,000万円控除 × 軽減税率 → 併用OK(控除+税率軽減のダブル節税)
  • 3,000万円控除 × 買換え特例 → 併用NG(控除+繰延べは二重節税になる)
  • 仕組みを「控除」「税率軽減」「繰延べ」と整理すると判断がブレません

👉 覚え方:「控除と税率軽減は仲良し、控除と繰延べはケンカ」


⭐️ この記事で学んだこと

  • 3,000万円特別控除に所有期間の要件はない
    → マイホームを売って利益が出れば、短期間しか住んでいなかった家でも適用可能
      ただし「住まなくなった日から3年後の12月31日まで」という時期要件はあるので要注意🏠
  • 「10年超」のルールは別の特例にある
    軽減税率の特例(利益のうち6,000万円までが14.21%)に「所有期間10年超」要件あり。
     買換え特例も同様に「10年超」ルールがあるため、混同しやすい💡
  • 3,000万円控除は軽減税率とは併用OK、買換え特例とは併用NG
    → 特例を「控除」「税率軽減」「繰延べ」と分類すると、併用OK/NGの判断がブレなくなります✨

📚 出典・参考

よくあるケアレスミス:3,000万円特別控除でやりがちな3パターン

◆ ミス①:「3,000万円も控除されるなら所有期間に縛りがあるはず」と思い込む

なぜ間違えるのか?

控除額の大きさと適用要件の厳しさが、感覚的に比例していると感じてしまうためです。
「3,000万円もの大盤振る舞いなんだから、長く住んでた人にしか認められないでしょ」と思い込んでしまうんですね。

正しい考え方

控除額の大きさと所有期間の長さはまったく無関係です。
3,000万円特別控除は所有期間に縛りがないので、
たとえ1年しか住んでいなかったマイホームでも、要件を満たせば適用できます。

こいちろ
こいちろ

わたしも見事にこの罠にハマりました💦
「3,000万円=大きい=条件きびしい」と直感で結びつけたのが敗因です。
控除額と要件の厳しさは別問題、と覚えておきましょう!


◆ ミス②:「10年超」を見たら3,000万円控除と勘違いする(軽減税率との混同)

なぜ間違えるのか?

マイホーム売却の特例=「10年超」と頭の中でひとくくりにしてしまっているためです。
前回学んだ軽減税率の特例(10年超で14.21%)の印象が強く残っていると、
3,000万円控除にも同じルールがあるように見えてしまいます。

正しい考え方

10年超」というキーワードがついているのは、軽減税率の特例買換え特例だけです。
3,000万円控除には付いていません。
「税率を軽くする系・繰り延べる系の特例だけ10年超」と整理しておくと混同しません。

こいちろ
こいちろ

試験では「10年超」と「3,000万円」というキーワードがよくセットで出題されます。
出題者の狙いどおりに引っかからないよう、
どの特例にどのルールが紐づいているかをハッキリ覚えておきましょう✨


◆ ミス③:3,000万円控除と買換え特例を「両方使えば最大限節税」と考える

なぜ間違えるのか?

節税策はすべて重ねがけできる、と単純に考えてしまうためです。
「3,000万円控除+買換え特例で、今も将来もゼロ円!」
と都合よく思い込んでしまうケースが多いです。

正しい考え方

3,000万円控除(控除=利益から差し引く)と買換え特例(繰延べ=将来に課税を先送り)は、
併用できません
両方使えてしまうと「今もゼロ・将来もゼロ」となり、税金が完全に消滅してしまうため、
制度設計上禁止されています。
一方、3,000万円控除と軽減税率の特例(税率軽減)は併用OKです。

こいちろ
こいちろ

控除と税率軽減は仲良し、控除と繰延べはケンカ」と覚えると、判断がブレません💡 建築士として相談を受けていても、ここを誤解されている方は本当に多いです。


📋 ケアレスミスまとめ

よくある誤解正しい考え方
3,000万円も控除されるなら
所有期間も長くないとダメだろう
控除額と所有期間は無関係
短期間でもOK
「10年超」と書いてあるから
3,000万円控除のことだ
「10年超」は軽減税率の特例と
買換え特例のルール
節税できる特例は全部組み合わせれば
最大化できる
控除」と「繰延べ」は併用NG
(買換え特例とは組めない)

まとめ・今回の学び:3,000万円特別控除に所有期間ルールはない

今回学んだことを振り返りましょう📝

⭐️ この記事で得られた知識(まとめ版)

  • 基本の仕組み
    3,000万円特別控除は、マイホームを売って利益が出たときに、その利益から最大3,000万円を差し引いてくれる制度です。
    所有期間の縛りはありません🏠
  • 用語の違い
    10年超」のルールがあるのは、軽減税率の特例買換え特例です。
    3,000万円控除には付いていないので、混同しないように注意💡
  • 試験頻出ポイント
    3,000万円控除 × 軽減税率の特例併用OK
    3,000万円控除 × 買換え特例併用NG
    仕組みを「控除」「税率軽減」「繰延べ」と分類するとブレません✏️
  • 実生活への応用
    転勤や住み替えで短期間しか住んでいなかった家を売る場合でも、
    3,000万円控除なら大きな節税が可能。
    建築士の現場でもよく出会うケースです🏘️

居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除」──正式名称はとても長いですよね💦

でも分解すると「居住用財産(マイホーム)を譲渡(売却)した場合の3,000万円特別控除」となり、シンプルにいえば「マイホーム売却の3,000万円控除」と覚えればOKです。

今回のひっかけポイントは「控除額の大きさ=適用要件の厳しさ」という思い込みでした。

3,000万円という大きな控除だからこそ「10年は住んでないとダメだろう」と感じてしまいますが、実際は所有期間の縛りはありません。

マイホームを売る場面は転勤・住み替え・相続など生活上の事情と結びついていることが多いので、国が「短期間でも適用できる」と幅広く設計しているんです。

ただし、所有期間に縛りはなくても、「住まなくなった日から3年後の12月31日まで」という時期要件はあります(第64回で詳しく扱っています)。

「所有期間」と「時期」は別物として整理しておきましょう。

試験では、この似ているけど別物のルールを意図的に混ぜて出題してくるので、要注意です✨

こいちろ
こいちろ

第64回~第67回までの4記事で、マイホーム売却の特例マップがほぼ完成します🗺️
1記事ずつ点としてバラバラに覚えるのではなく、こうしてつなげて読むことで、試験でも実生活でも自信を持って判断できるようになりますよ✨

次回予告:マイホーム売却の買換え特例「10年超・1億円以下」

次回はいよいよ、今回の記事で何度も登場した「買換え特例」を主役にして詳しく見ていきます。

正式名称は「特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲渡所得の課税の特例
──またしても長い名前ですね💦

マイホームを売って新しい家に住み替えるときに、譲渡所得への課税を将来に繰り延べてくれる強力な制度ですが、適用を受けるには厳しい条件があります。

試験ではこんな視点で問われます👇

買換え特例を受けるためには、譲渡した年の1月1日において所有期間が◯年を超えていること、譲渡金額が◯◯◯◯万円以下であること」──このに入る数字、即答できますか?

今回学んだ「3,000万円控除との併用NG」のルールとも絡むので、ここまでの知識を総動員して挑みましょう!

次回の記事はこちら
【税制特例】マイホーム売却の買換え特例|適用条件「10年超・1億円以下」を試験対策で確認!_間違いから学ぶFP3級_第67回


次回学べる内容のキーワード

  • 所有期間10年超(今回の3,000万円控除との大きな違い)
  • 譲渡金額1億円以下(高額物件には使えない理由とは?)
  • 3,000万円控除との併用はNG(仕組みを「控除」と「繰延べ」で整理)
こいちろ
こいちろ

「居住用財産シリーズ」もいよいよクライマックスです🏁
第64回(時期要件)・第65回(軽減税率)・第66回(所有期間)と積み上げてきた知識を、次回の買換え特例でまとめて活用していきましょう!


📚 不動産分野の全体像をチェック

この記事は「不動産」分野の一部です。全分野のつながりや頻出ひっかけを総ざらいしたい方は、まとめページからどうぞ。

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