「お父さんが亡くなって、死亡保険金が振り込まれた。でも……これって税金かかるの?」
保険金を受け取ったとき、そんな疑問が頭をよぎった経験はありませんか?
わたしも最初、「人が亡くなってお金が入ってくる=相続税」
という感覚で問題を解いていました。
ところがこれが落とし穴で、
死亡保険金の税金は”受け取り方”ではなく、”誰と誰の関係か”で決まるんです。
「相続税じゃないの?」と思って選んだら、
正解は所得税だった……というのが今回の間違いです。
「そもそも何が違うの?」
「3種類の税金、どうやって区別すればいいの?」
と悩んでいる方、ぜひ最後まで読んでみてください。
⭐️ この記事を読むと、こんなことが分かります!
- 死亡保険金の課税区分は
「契約者・被保険者・受取人」の3者関係で決まることがわかる - 「契約者=受取人」のときに所得税(一時所得)になる理由が理解できる
- 相続税・所得税・贈与税、3パターンの覚え方が身につく
前回(第21回)は、介護医療保険料控除について解説しました。
先進医療特約は控除の対象になるのに、傷害特約はNGになる理由をやさしく解説しています。
前回の記事はこちら
▶【介護医療保険料控除】先進医療特約が対象なのに傷害特約はNG?その理由をやさしく解説_間違いから学ぶFP3級_第21回
今回の分野:リスク管理/死亡保険金と課税関係

今回はリスク管理分野における生命保険の種類と契約〜税金の範囲の出題です。
具体的には「死亡保険金と課税関係」を押さえていきます。
FP3級でも頻出のテーマで、3択・4択どちらでも出題されます。
「なんとなく相続税かな」という感覚で選ぶと失点するパターンの典型です。
問題文の紹介:あなたはどれを選びましたか?
次の条件のとき、Aさんが受け取る死亡保険金にかかる税金は①〜③のうちどれか。
- 契約者:Aさん
- 被保険者:Aさんの父親
- 死亡保険金の受取人:Aさん
- 贈与税
- 相続税
- 所得税
ここで少し立ち止まって考えてみましょう。
「お父さんが亡くなった=相続が発生した」……これは確かです。
でも、保険金をもらうのは”相続”として受け取ったのでしょうか?
誰がお金を払っていたか、誰がもらうのか
——その視点で見ると、答えが変わってきます。

わたしはこの問題で「②相続税」を選びました。
「お父さんが亡くなって、子どもにお金が移る=相続」
というイメージで解いたんです。
でも、これが典型的な”なんとなく”ミスでした…😅
正解と解説の要点:所得税(一時所得)が正解の理由
次の条件のとき、Aさんが受け取る死亡保険金にかかる税金は①〜③のうちどれか。
- 契約者:Aさん
- 被保険者:Aさんの父親
- 死亡保険金の受取人:Aさん
- 贈与税
- 相続税
- 所得税 ←正解
ここで大切なのは、
「亡くなった人が誰か」よりも「誰がお金を出して、誰が受け取るか」を先に確認する
という思考の順番です。
この順番さえ身につければ、
3パターンどのケースが出題されても迷わず対応できるようになります。
ポイントを確認しましょう!
✅️ポイント解説
| 立場 | 人物 |
|---|---|
| 契約者 | Aさん(子) |
| 被保険者 | Aさんの父 |
| 受取人 | Aさん(子) |
このケースでは、契約者=受取人(ともにAさん)です。
つまり、Aさん自身が保険料を払い続けて、Aさん自身が保険金を受け取っています。
これは「誰かからもらった財産」ではなく、
「自分が払った契約から得た収益」とみなされます。
そのため、課税区分は所得税(一時所得)になります。
また、死亡保険金だけでなく、
満期保険金・解約返戻金・年金を受け取る場合も、
同じ考え方で所得税の対象となります。

わたしが間違えたのも、「お父さんが亡くなった=相続税」
という思い込みが原因でした。
「誰がお金を払ったか」という視点が完全に抜けていたんですよね😅
この問題、一度ちゃんと理解すると二度と間違えなくなりますよ!
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保険まわりの税金テーマはリスク管理分野の中でも特に出題頻度が高いです。
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死亡保険金と課税区分について_深掘り考察!!
今回の考察は、以下の点に絞って解説していきたいと思います。
- なぜ所得税なのか?
- 3パターンの課税ルールを整理する
- 贈与税になるパターンの仕組み
🔍ナゼ所得税なのか?:「自分が払って自分がもらう」お金の正体

- 「契約者=受取人」のとき所得税になる理由がわかる?
→ わかります! - 自分の契約から得たお金という考え方とは?
→ 自分で払って自分に戻るお金だから所得税! - どんな例え話で覚えればいい?
→ 「くじを自分で買って自分が当たった」イメージ!
なぜ「お父さんが亡くなったのに」所得税なのか?
ここをきちんと理解しておくと、どんな問題のパターンでも対応できるようになります。
ポイントは「お金の出どころ」です。
Aさんは自分のお金で保険に加入して、
「お父さんが亡くなったときに自分がお金をもらえる契約」を作っていました。
つまり——
自分でお金を払って、自分にお金が返ってくる仕組み
を作っていたわけです。
📌 建物で例えると……
建築の仕事をしていると、こんな場面があります。
「自分でお金を出して土地を購入し、アパートを建てて、家賃収入を得る」
——これは誰かからもらったお金ではなく、自分の投資から生まれた収益ですよね。
保険金も同じです。
Aさんが自分で払い続けた保険料という“投資”があって、
保険金という“収益”が返ってきた
——だから所得税になります。
💡 もっとシンプルに言うと……
これはちょうど、「自分でくじを買って、自分が当たった」ようなものです。
- Aさんは「くじ(=保険)」を買うために、自分でお金を出していました(=保険料の支払い)。
- お父さんが亡くなったことで、くじに当たったように保険金をもらえたのです。
- この「当たったお金」は、他人からもらったのではなく、「自分が契約した仕組み」で得たお金です。
なので、遺産(相続)としてもらったお金ではないと判断されて、
税金の種類は「相続税」ではなく、所得税(=一時所得)になるわけです。
まとめると——
| お金の性質 | 課税区分 |
|---|---|
| 誰かからもらった財産(遺産) | 相続税 or 贈与税 |
| 自分が払って自分が受け取ったお金 | 所得税(一時所得) |
✅ ナゼ所得税なのか?のポイントのまとめ
- 「誰かからもらったお金」なら → 相続税 or 贈与税
- 「自分が払って、自分が受け取ったお金」なら → 所得税(=一時所得)
この違いをおさえると、問題の選択肢もすんなり選べるようになります。
3パターンの課税ルール:契約者・被保険者・受取人の関係で決まる

📚 得られる知識
- 相続税・所得税・贈与税になる3つのパターンの条件がわかる
- 「3者がバラバラ」のときに贈与税になる理由が理解できる
- 試験で即答するための”人物関係チェック”の手順が身につく
死亡保険金にかかる税金は、次の3つのどれかになります。
| 契約者 | 被保険者 | 受取人 | 税金の種類 |
|---|---|---|---|
| Aさん | Aさん | Bさん | 相続税(一般的なケース) |
| Aさん | Bさん | Aさん | 所得税(=一時所得)(今回のケース) |
| Aさん | Bさん | Cさん | 贈与税(レアだが出題される) |
🔑 覚え方のコツ
- 被保険者=契約者(自分の死に備えて自分が加入)→ 受取人に相続税
- 契約者=受取人(自分が払って自分がもらう)→ 所得税
- 3者がバラバラ → 契約者から受取人への”贈り物”とみなされて贈与税
贈与税になるパターンをもう少し詳しく——
例えば次のような関係です。
- 契約者:母
- 被保険者:父
- 受取人:子
この場合、保険料を払っていたのは「母」で、
保険金を受け取るのは「子」です。
母が子にお金を渡したとみなされて、贈与税の対象になります。
📌 建物の登記で例えると……
「Aさんがお金を出して買ったマンションを、Cさんの名義にした」
——これは贈与として扱われますよね。
保険金も同じで、「お金を出した人(契約者)と受け取る人(受取人)が違う」
場合は贈与とみなされます。
バラバラの場合、契約者(母)から受取人(子)への贈与とみなされ、
贈与税の対象になります。
⭐️ 【得られる知識】:深掘り考察のまとめ
- 課税区分の決め手:
死亡保険金の税金は「誰が払って誰がもらうか」=契約者と受取人の関係で決まる - 所得税(一時所得):
契約者=受取人のとき。
自分が払って自分に戻るお金だから - 相続税:
被保険者=契約者で、受取人が別の人(相続人)のとき - 贈与税:
契約者・被保険者・受取人が全員別人のとき。
契約者→受取人への贈与とみなされる
よくあるケアレスミス‼️:死亡保険金の課税区分で間違えるパターン
ミス①:「亡くなった人が出てきたら相続税」思い込み
なぜ間違えるのか?
「人が亡くなって保険金が発生した」という状況から、
無意識に「相続=相続税」と結びつけてしまいます。
「相続税」という言葉の印象が強く、
他の選択肢を検討せずに選んでしまうパターンです。
正しい考え方:
課税区分を決めるのは「誰が亡くなったか」ではなく
「誰が保険料を払って、誰が受け取るか」です。
まず契約者と受取人が同じかどうかを確認しましょう。

まさにわたしがやったミスがこれです!
「お金の流れが父→子=相続」という直感で選んでしまいました。
でも保険金の場合は「誰がお金を出したか」が先に来るんですね。
ミス②:「一時所得」という分類が出てきたとき混乱する
なぜ間違えるのか?
「所得税」とは知っていても、「一時所得」という分類まで覚えていないため、
選択肢に「一時所得」と書かれていると「あれ?所得税とは別物?」と混乱してしまいます。
正しい考え方:
所得税には複数の種類があり、死亡保険金(契約者=受取人の場合)は
一時所得として所得税の対象になります。
「一時所得=所得税の一種」と頭に入れておきましょう。

一時所得は「臨時・偶発的に入ってきた収入」に課税されるものです。
宝くじの当選金は非課税ですが、保険金はかかります。
この違いも試験では狙われますよ!
ミス③:3者バラバラのとき「所得税」を選んでしまう
なぜ間違えるのか?
契約者・被保険者・受取人が全員違う場合でも、
「お金をもらった人に課税=所得税」
というイメージで所得税を選んでしまうことがあります。
正しい考え方:
3者がバラバラの場合は、「契約者が受取人にお金を贈った」とみなされて贈与税です。
「誰のお金か」=「誰が保険料を払ったか(契約者)」と「誰がもらうか(受取人)」
の関係で考えましょう。

贈与税が絡むパターンは「なんか複雑そう」と後回しにしがちですが、
「3人がバラバラ=贈与税」と一言で覚えてしまえば簡単です!
よくあるケアレスミスまとめ
| よくある誤解 | 正しい考え方 |
|---|---|
| 亡くなった人が出てきたら相続税 | 「誰が払って誰がもらうか」を先に確認する |
| 一時所得は所得税とは別物 | 一時所得=所得税の一種。同じもの |
| 3者バラバラでも所得税になる | 3者バラバラは贈与税(契約者→受取人の贈与) |
✨まとめ・今回の学び:死亡保険金の課税区分
今回学んだことを振り返りましょう📝
⭐️ 【得られる知識】:まとめ版
- ✅ 基本の仕組み:
死亡保険金の課税区分は「契約者・被保険者・受取人の3者関係」で決まる - ✅ 用語の違い:
契約者=受取人→所得税(一時所得)、
被保険者=契約者→相続税、
3者バラバラ→贈与税 - ✅ 試験頻出ポイント:
「誰が保険料を払って、誰が受け取るか」を先に確認する習慣をつける - ✅ 実生活への応用:
家族が加入している保険の契約者・被保険者・受取人を確認しておこう
「お父さんが亡くなったから相続税」
——この直感が、今回の間違いの正体でした。
死亡保険金の課税区分は、
誰が亡くなったかではなく、誰が保険料を払って、誰が受け取るかで決まります。
この”お金の出どころ”を先に確認する習慣をつけることが、
このテーマの間違いを防ぐいちばんの近道です。
3パターンの関係図をそのまま暗記しようとすると混乱しがちですが、
「契約者=受取人なら所得税」「3者バラバラなら贈与税」
というシンプルな判断軸を持っておくだけで、どんな問題の組み合わせにも対応できます。
わたし自身、この問題でイメージに頼って間違えたことで、
かえって3パターンの違いを深く理解できました。
間違いはすごく悔しいですが、こうして整理すると「なるほど!」という納得感があります😊

試験本番でこのテーマが出たら、まず「3者の関係はどうなっているか?」
と頭の中で表を書くイメージで解きましょう。
それだけで落ち着いて答えが出せるはずです!
一緒にがんばりましょう💪
次回予告:入院特約に基づく入院給付金は、非課税?

次回のテーマは、【生命保険の入院特約に基づく入院給付金は、非課税なのか?】です。
保険に入っていて、病気やけがで入院したときに受け取れる入院給付金。
「税金がかかるの?」
「申告が必要なの?」
と迷った経験はありませんか?
身近なテーマですが、正しく理解しておくことはとても大切です。
次回の記事はこちら
▶非課税ってホント?入院特約の給付金の扱い、知ってますか?_間違いから学ぶFP3級_第23回

「入院給付金は非課税」……本当にそうなのか?
次回はこのテーマをスッキリ解説していきます!
お楽しみに😊





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