「日経平均が3%上がったら、自分の投資信託は6%アップ⁉」
そんな夢のようなファンド、実は現実に存在します。
でも…それってどんな仕組み?リスクは?
今回は、少しハイレベルだけど、知っておくと得をする“レバレッジ型ファンド”について一緒に見ていきましょう!
⭐️この記事を読んで得られる知識は、以下の3点です。
- ブル型ファンドって何?
- レバレッジ・先物取引・オプション取引とは何か?
- ベア型ファンドとインバース型ファンドについて(簡単に)
📘 今回の分野:金融資産運用/投資信託

今回学ぶ範囲は、金融資産運用の投資信託についてです。
投資信託については、馴染みがない用語がいくつかあります。
その用語を一つ一つ理解し、投資信託の仕組みがどうなっているのか、一緒に学んで行きましょう‼️
❓️ 問題文の紹介
先物やオプションを利用し、ベンチマークとなる指標の上昇率に対して2倍、3倍等の投資成果を目指すファンドは、なんというファンドに分類されるか?
先物やオプションを利用し、ベンチマークとなる指標の上昇率に対して2倍、3倍等の投資成果を目指すファンドは、なんというファンドに分類されるか?
- ベア型ファンド
- ブル型ファンド
- インバース型ファンド
ベアは熊、攻撃方法は振り下ろし。
ブルは雄牛、攻撃方法は突き上げ。
これらは解説動画を見て把握していました。
でもインバースってなんだっけ?という点に惑わされて間違えた問題です。

問題に出てくる名前の意味は、把握しておきたいですよね😅
✅ 正解と解説の要点
先物やオプションを利用し、ベンチマークとなる指標の上昇率に対して2倍、3倍等の投資成果を目指すファンドは、なんというファンドに分類されるか?
- ベア型ファンド
- ブル型ファンド ←正解
- インバース型ファンド
正解はブル型ファンドでした。
インバース型ファンドについて、よくわかっていないので把握しておきたいですよね。
✅️ポイント解説
「ブル型ファンド」は、株価などの上昇にかけて投資するファンドです。
先物やオプションといったデリバティブ取引を使って、インデックスの動きよりも大きなリターンを狙います。
たとえば「日経平均が2%上がれば、ブル型ファンドは4%上がる」といった仕組みです。
ただし、下落時はその分大きく損をするリスクもあるため、注意が必要です。
🔍 深掘り考察!!
ではなぜ「ブル型ファンド」はそんなに大きな利益を狙えるのでしょうか?
それは「レバレッジ(てこの原理)」を活用しているから。
つまり、自分の資金よりも大きな取引ができるように設計されているんですね。
💡例えるなら…
「普通の自転車が1回こげば1メートル進むとしたら、ブル型ファンドは電動アシスト付きで2メートル進む」イメージ。
ただし、こけたとき(損をしたとき)も2倍ケガするようなもの。
だから、短期での利益狙いに向いていますが、長期投資には向きにくいとも言えます。
今回は、以下の点について解説していきたいと思います。
- ブル型ファンドって何?
- レバレッジ・先物取引・オプション取引とは何か?
- ベア型ファンドとインバース型ファンドについて(簡単に)
ブル型ファンドって何?
「ブル型ファンド」は、株価などの上昇を2倍、3倍に増幅させて利益を狙う投資信託のことです。
正式には「レバレッジ型ファンド」の一種です。
🔍どうして“ブル”なの?

「ブル(bull)」は英語で雄牛のこと。
雄牛は、角を下から上に突き上げることから、株価が上がる(=強気)相場を「ブル相場」と呼びます。
だから、上昇に賭ける投資信託=ブル型ファンドというわけです。
🧮特徴は?
特徴 | 説明 |
---|---|
✔ 値動きの2倍・3倍のリターンを狙える | 例えば、日経平均が+1%なら、ブル2倍型ファンドは+2%になるように設計されています |
✔ 先物取引やオプション取引を利用 | レバレッジ(てこの原理)を使って、自分の資金以上の動きを狙います |
✔ 逆に下落時の損失も大きくなる | 日経平均が-1%なら、ブル2倍型は-2%の損失になります |
🎢 例えでイメージ!
たとえば、普通の自転車と、電動アシスト付き自転車があるとします。
- 🚲普通の自転車 → インデックス型ファンド(市場の動きと同じスピードで走る)
- ⚡電動アシスト付き自転車 → ブル型ファンド(こぎ始めると2倍の速さで走る)
上り坂(=株価上昇)なら楽々スイスイ進めます。
でも、下り坂(=株価下落)でブレーキが利かなければ、転倒するリスクも2倍なんです💥
🛑 注意点
ブル型ファンドは、短期で上昇相場を狙いたい人向けです。
長期保有すると、「日々の上下」が積み重なって思ったより儲からないこともあります(いわゆる複利効果の逆バージョン)。
✏️ブル型ファンドのまとめ
- ブル型ファンド=「上がると信じる」人向けの攻めの投資信託
- 市場が上がれば倍の利益、下がれば倍の損
- 短期でのチャンスを狙うなら有効、でもリスク管理は超大事!
レバレッジ・先物取引・オプション取引とは何か?
レバレッジ(leverage)

意味:てこの原理のように、少ない力で大きな効果を出す仕組み。
✅ イメージ:
「小さなお金で大きな勝負をする」ことです。
✅ 例え話:
例えば、手元に1万円しかなくても「10万円分の株を買える」ような仕組みがレバレッジです。
てこの原理で、少ない元手でも「大きな投資」ができるんです。
ただし、うまくいけば利益も大きくなりますが、逆に損失も大きくなるリスクがあります⚠️
先物取引(さきものとりひき)
意味:「将来の価格を今のうちに決めて取引する」こと。
✅ イメージ:
「今は買わないけど、将来これをこの値段で買う・売るよ」と約束する取引です。
✅ 例え話:
たとえば、あなたが「今年の冬はじゃがいもが高くなる!」と思ったとします。
そこで「今のうちに冬のじゃがいもを1袋100円で買う約束」をすると、
実際に冬にじゃがいもが150円に値上がりしたら、お得に買えた!ということになります。
逆に、冬に80円に値下がりしたら、損をすることになります💸
オプション取引(option)
意味:「将来買う・売る権利を手に入れる」取引。
✅ イメージ:
「買う・売るかどうかは、あとで決めていいよ」っていう保険つきの約束です。
✅ 例え話:
映画の前売り券みたいなものです。
- 映画のチケット(=オプション)を買っておけば、あとで行くかどうかを選べます。
- 面白そうなら行く(=買う権利を使う)
- やっぱり行かないなら、チケット代だけ損(=プレミアムだけ損)
株の世界でも、「買う権利」「売る権利」だけを売買する仕組みがあって、それがオプション取引です。
📝 問題文関連の用語のまとめ
用語 | 簡単な意味 | たとえ |
レバレッジ | 少ない資金で大きな投資ができる仕組み | てこの原理 |
先物取引 | 将来の価格を今決めて売買する取引 | 冬のじゃがいも予約 |
オプション取引 | 買う・売る“権利”だけを取引する仕組み | 映画の前売り券 |
ベア型ファンドとインバース型ファンドについて(簡単に)
🐻 ベア型ファンドってなに?
ベア(Bear)型ファンドは、「相場が下がると利益が出る」タイプの投資信託です。
たとえば…
「日経平均が下がったらもうかる」というしくみ。
📉つまり、市場が下がることに賭けるようなファンドなんです。
🔁 インバース型ファンドってなに?
インバース(Inverse)型ファンドも、基本的にはベア型ファンドの一種です。
ただしこちらは、
- 「ベンチマークの逆の動き」を正確に狙う
- たとえば「日経平均が1%下がったら、インバースファンドは1%上がる」
というように、「反対の動き」を1倍の倍率で目指すファンドです。
💡ざっくりまとめると…
種類 | 特徴 | 値動きの関係 |
---|---|---|
ベア型ファンド | 下落相場で利益を狙う | 市場が下がると上がる(倍率あり) |
インバース型ファンド | 市場の動きと反対に動く | 市場が1%下がる → ファンドは1%上がる |
まとめ・今回の学び
- ブル型ファンドは、指数の上昇率の2倍や3倍を目指す投資信託。
- 「レバレッジ型ファンド」の一種で、先物やオプションを活用して運用されています。
- 大きな利益が期待できる反面、リスクも高いので、使いどころを見極めることが大切!
次回予告:預金者が円貨を外貨に換える際の為替レートは?
外貨預金のスタート時、円を外貨に替えるときに適用される為替レートって、どれかご存じですか?
「TTB(Telegraphic Transfer Buying rate)」が使われる…ってホント?それとも…?
銀行や証券会社でよく見かける「TTS・TTB・TTM」の3つのレート、実はそれぞれ意味が違うんです。
次回は「外貨預金の預入時に適用される為替レート」について、しっかり整理&わかりやすく解説していきます!

お金を預けるだけなのに、為替レートの仕組みで損することも⁉
ぜひチェックしてくださいね☺️
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