「ドルに替えるときのレートって、いったいどれを見ればいいの?」
外貨預金に興味を持って調べ始めると、「TTM」「TTS」「TTB」という見慣れないアルファベットが並んでいて、思わず画面を閉じたくなりますよね。
わたしも最初はそうでした。
アルファベット3文字が3種類もあって、
しかも「BはBuy(買う)だから…」と考え始めたら、もう何がなんだか。
特にFP3級の問題では、
「外貨預金の預入時に適用されるレートはTTBか?」というひっかけが頻出です。
「Buyって”買う”だから、外貨を買う=TTBでしょ?」と思った方、
わたしもまったく同じ間違いをしました😅
でも安心してください。
「銀行目線で考える」というたった一つのコツを覚えるだけで、
TTSとTTBは絶対に混乱しなくなります。
この記事では、外貨預金の基本とTTM・TTS・TTBの使い分けを、
旅行の例えを使いながらスッキリ整理していきます!
⭐️この記事を読んで得られる知識
- 外貨預金の預入時・払出時にどの為替レートが適用されるかがわかる
- TTM・TTS・TTBそれぞれの意味と使い分けが「銀行目線」で整理できる
- FP3級頻出のひっかけパターンを事前に把握し、ケアレスミスを防げる
前回(第30回)は、レバレッジ型ファンドのブル・ベア・インバースの違いについて学びました。
相場の動きに対して2倍・3倍の値動きをするファンドの特徴を整理しましたね。
今回はそのような金融商品を取引する際に欠かせない「為替レート」の仕組みに踏み込んでいきます。
前回の記事はこちら
▶【レバレッジ型ファンド】ブル・ベア・インバースの違いを間違えた!それぞれの特徴をわかりやすく整理|第30回
📘 今回の分野:金融資産運用/外貨建て金融商品〜TTSとTTBを銀行目線で理解しよう〜

今回学ぶのは、金融資産運用の「外貨建て金融商品」の分野です。
外貨預金や為替レートは、FP3級の頻出テーマ。
知識がゼロの状態から始めても、仕組みを理解すれば得点源にできる範囲です。
用語が難しく見えますが、一つひとつ丁寧にほぐしていきましょう。
❓️ 問題文の紹介:外貨預金の預入時に使われる為替レートはTTBである?

外貨預金の預入時に、預金者が円貨を外貨に換える際に適用される為替レートは、預入金融機関が提示するTTBである。
○か✘か?

Buyって”買う”だから、外貨を買う預金者のレート=TTBでしょ?
と最初は思っていました😅
…というわけで、正解を確認しましょう☺️
✅ 正解と解説の要点:答えは✘!預入時に適用されるのはTTSです
外貨預金の預入時に、預金者が円貨を外貨に換える際に適用される為替レートは、預入金融機関が提示するTTBである。
○か✘か?→ 正解:✘
BはBuy(買う)ですが、主語は”銀行”です。
「銀行が買う」=お客さんが外貨を売る場面。
ここを逆にすると、ひっかけに引っかかります。

TTBって”外貨を買う”レートって書いてあったから、
外貨を買う=預金者、って思い込んでしまった…。
TTM、TTS、TTBそれぞれの意味を確認していきましょう。
✅️ポイント解説
外貨預金の預入時に適用されるレートは、TTB(買相場)ではなく、TTS(売相場)です。
ここでのポイントは、「誰が売って、誰が買うか」を銀行目線で考えること。
TTBは、預金者が「外貨→円」に戻すとき → 銀行は外貨を買っている立場
→ だからTTB(Telegraphic Transfer Buying rate=銀行が買うレート)が適用される
預金者が「円→外貨」に換えるとき → 銀行は預金者に外貨を売っている
→ だからTTS(Telegraphic Transfer Selling rate=銀行が売るレート)が適用される
関連記事の紹介
①外貨取引の「為替レート」は経済指標のひとつ。その大本である物価の動きをCPIで理解しておくと、金融資産運用の全体像がさらにクリアになります。

②外貨預金と並んで、FP3級の金融資産運用で頻出なのが「債券の利回り計算」。TTSとTTBを押さえたら、次は単利最終利回りの仕組みにもチャレンジしてみましょう。

③外貨預金は新NISAで運用できる?投資商品ごとの「買える・買えない」の違いを整理しておくと、試験対策にも実生活にも役立ちます。

外貨預金の仕組みをさらに深めたい方は、金融資産運用のカテゴリー記事もあわせてどうぞ。
為替の基本から復習したい方には以下のリンクに金融資産運用の記事をまとめています。
確認してみてください。
🔍 外貨預金と為替レート_深掘り考察!!

外貨預金って何?〜円以外の通貨で預けるとどうなる?〜
外貨預金とは、円ではなく外国のお金(外貨)で預ける預金のことです。
💡具体的なイメージ:「1万円をドルに替えて預ける」ってどういうこと?
銀行に行って「1万円分をドルに替えて預けたい」と伝えると、
銀行はその日のレートで円をドルに換えて、ドルのまま預かってくれます。
ドル・ユーロ・ポンドなど、通貨の種類も選べます。
💰外貨預金のメリット:日本円より金利が高め!
日本円の預金より金利が高めに設定されていることが多く、
「円のまま預けるより増えるかも!」と期待して利用されます。
⚠️外貨預金のリスク:円高になると損をする可能性がある
為替レートが変動するため、円高になると損失が出る場合があります。
| タイミング | レート | 結果 |
|---|---|---|
| 預けるとき | 1ドル=150円 → 100ドル預入(=15,000円) | — |
| 引き出すとき | 1ドル=130円 → 100ドル=13,000円に | 2,000円の損失 |
外貨預金には預金保険(ペイオフ)が適用されないことも覚えておきましょう。
📝外貨預金まとめ:メリット・デメリットを一覧で整理
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通貨 | 外国のお金で預ける(ドル・ユーロなど) |
| メリット | 金利が高めのことが多い |
| デメリット | 為替変動で損することもある・預金保険の対象外 |
| 向いている人 | 為替の仕組みを理解してリスクを許容できる人 |
為替レートの種類:TTM、TTS、TTBとは?〜銀行目線で覚えるのがコツ〜

外貨を取引するとき、使われる為替レートは3種類あります。
それぞれ銀行目線で整理するのが最大のコツです。
🪙 3種類の為替レート:TTS・TTB・TTMの違いを表で一気に整理
| 種類 | 意味 | いつ使う? | 銀行の立場 | 数字の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| TTS | 売相場 | 円→外貨 (預入時) | 銀行が外貨を売る | 一番高い |
| TTB | 買相場 | 外貨→円 (払出時) | 銀行が外貨を買う | 一番安い |
| TTM | 仲値 | 基準レート (参考値) | — | TTSとTTBの中間 |
💡 旅行の例えで覚えると…両替のシーンで一発理解!

✈️ TTS(あなたが外貨を”買う”場面)
→旅行前に円をドルに替えるとき。
銀行が外貨を”売る”ので、レートは高め(1ドル=150円)
💼 TTB(あなたが外貨を”売る”場面)
→帰国して余ったドルを円に戻すとき。
銀行が外貨を”買う”ので、レートは安め(1ドル=145円)
🧮 TTM(基準レート・仲値)
→銀行が毎朝公表する基準値。
TTSとTTBのちょうど中間(1ドル=147.5円)
✅ だれが得してる?〜銀行は「高く売って安く買う」で差益を得ている〜
| あなたの操作 | 適用レート | あなたにとって |
|---|---|---|
| 円→外貨(預入) | TTS | 高く買わされる |
| 外貨→円(払出) | TTB | 安く売らされる |
銀行は高く売って安く買うことで、差額(スプレッド)を利益にしています。

TTS・TTB・TTMって最初は呪文みたいだったけど、
“銀行目線で考える”ってわかったら一気に整理できます!
旅行の例えがすごくわかりやすい😊
⭐️ 深掘りで得られる知識
- 外貨預金には為替リスクがあり、預金保険の対象外であることを理解できる
- TTS・TTB・TTMは「銀行が主語」で考えると混乱しないことがわかる
- 旅行の例えを使えば、試験本番でもスムーズに思い出せる
よくあるケアレスミス:TTSとTTBを混同しやすい3つのパターン

ミス①:「BはBuyだから預金者が買う」→ 主語が違います!
なぜ間違える?
「TTBのBはBuy(買う)」→「外貨を買うのは預金者」と連想してしまう。
正しい考え方
BuyはあくまでBuyのはずが、主語は銀行。
TTBは「銀行が外貨を買うレート」。
預金者が外貨を預け入れる(銀行が外貨を売る)場面はTTS。

“BはBuyだから預金者が買う”って思っちゃうんですよね…
でも主語が銀行って気づいたら、もう間違えなくなりました!
ミス②:「TTSとTTBどちらが高い?」→ 銀行の行動で考えれば迷わない
なぜ間違える?
TTSが高くてTTBが安いのか、逆なのか、迷う。
正しい考え方
銀行は「高く売って安く買う」ことで利益を得ている。
TTS(売るとき)が高く、TTB(買うとき)が低い。
| レート | 銀行の行動 | 数値 |
|---|---|---|
| TTS | 外貨を売る | 高い(顧客に不利) |
| TTB | 外貨を買う | 安い(顧客に不利) |

“銀行は高く売って安く買う”
この一言で覚えたら、TTSとTTBの大小はもう迷わなくなりました😊
ミス③:「TTMも実取引に使われる?」→ TTMは参考値・基準値のみ
なぜ間違える?
TTMは「基準レート」なので、実際の取引に使われると思ってしまう。
正しい考え方
TTMはあくまで参考値・仲値。
実際の外貨預金の取引にはTTSまたはTTBが使われる。
外国送金の際に使われることはあるが、
試験ではTTM≠実取引レートと押さえておけばOK。

TTMって基準レートだから何かに使われてると思ってたけど、
実際の外貨預金取引には登場しないんですね。
外国送金の話と混ざってました💦
📋 3つのミスまとめ比較表
| ミスパターン | 間違えやすいポイント | 正しい覚え方 |
|---|---|---|
| ①B=Buy | 主語を預金者と思い込む | 主語は銀行 |
| ②大小逆 | TTS・TTBのどちらが高いか混乱 | 高く売る=TTS、 安く買う=TTB |
| ③TTMを実取引と混同 | TTMが実際の取引に使われると思う | TTMは基準値・参考値 |
まとめ・今回の学び:「銀行目線」で考えれば、TTS・TTBは絶対に混乱しない!
⭐️ まとめで得られる知識
- 外貨預金の預入時に適用されるレートはTTS(銀行が外貨を売る)
- 払出時に適用されるレートはTTB(銀行が外貨を買う)
- TTMはTTSとTTBの中間の基準レートで、実際の取引では使われない
- 「銀行が主語」で考えると、TTS・TTB・TTMの使い分けが混乱しない
今回は、外貨預金の為替レート(TTS・TTB・TTM)について学びました。
最大のポイントは「銀行目線で考える」こと。
預金者が円を外貨に換えるとき、銀行は外貨を”売っている”のでTTS。
外貨を円に戻すとき、銀行は外貨を”買っている”のでTTB。
この視点を持てば、試験問題のひっかけに惑わされなくなります。
為替レートのしくみは、実生活でも役に立つ知識です。
海外旅行や海外送金のとき、「あ、これがTTSだ!」と気づけるようになったら、
FP3級の学習が確実に身についている証拠ですよ😊

外貨預金するときはTTS、戻すときはTTB。
銀行目線で覚えると絶対忘れない!次は税金の話も頑張ります💪
次回予告:外貨定期預金の為替差益の処理について

「外貨定期預金で利益が出たら、税金はどうなるの?」
為替予約をしていない外貨定期預金が満期を迎え、円に戻したときに為替差益が発生したら、
その利益はどんな“所得”として扱われるのでしょうか?
次回の記事はこちら
▶【外貨預金 所得税】為替で得た利益はどの所得になる?雑所得と一時所得の違いを徹底解説_間違いから学ぶFP3級_第32回
所得税の分類や総合課税になるかどうかなど、
ちょっとややこしいこのテーマを、次回はスッキリ解説します!


コメント