病院に入院して、保険会社から給付金が振り込まれた。
「あれ、これって確定申告で申告しなきゃいけないの?」
そう思ってドキッとした経験はありませんか?
実はわたしもFP3級の学習中に、
入院給付金に税金がかかるかどうかという問題を出題されたとき、
迷わず「✗」を選んでしまいました。
「給付金=お金をもらう=収入=税金かかるでしょ!」
という思考回路で、スパッと間違えてしまったんです😅
でも実際には、入院給付金には税金がかかりません。
「えっ、なんで?」と思いますよね。
税金がかかるお金もあれば、かからないお金もある
——その違い、きちんと説明できますか?
今回はその謎を一緒に解き明かしましょう!
⭐️ この記事を読むと、こんなことが分かります!
- 入院給付金に税金がかからない理由って何?
→ 「損害を補うためのお金」は非課税というルールがあるから! - 非課税になる給付金・保険金って他にもあるの?
→ 手術・通院・特定疾病・リビングニーズ・高度障害の6種類が代表! - 課税される保険金はどれ?
→ 死亡保険金・満期保険金・学資保険は課税対象になる場合があります!
前回の第22回では、死亡保険金にかかる税金(相続税・所得税・贈与税)の違いを学びました。
「誰が契約者で、誰が受取人か」によって税金の種類が変わるという、
保険と税金の深い関係を確認しましたね。
今回は同じリスク管理分野・保険と税金の話でも、少し視点が変わります。
「受け取ると税金がかかる保険金」と「受け取っても税金がかからない給付金」
——この2つをしっかり区別していきましょう!
前回の記事はこちら
▶【死亡保険金 税金 種類】相続税・所得税・贈与税どれになる?3つの人物関係で決まる課税の仕組み_間違いから学ぶFP3級_第22回
📚今回の分野:リスク管理|生命保険と税金(入院給付金の非課税)

今回はリスク管理分野における生命保険の種類と契約〜税金の範囲の出題です。
タックスプランニング(税金)/保険給付金と非課税の関係について、
しっかり整理していきましょう!
生命保険に関わる税金の問題は、FP3級試験の中でも特に
「思い込みで間違えやすい」分野のひとつです。
「保険からお金をもらう=課税」と直感的に判断してしまうと、
今回のような問題でつまずいてしまいます。
「課税されるケース」と「非課税になるケース」を正しく区別するためには、
お金の目的(補てんなのか・財産移転なのか)を意識することが大切です。
この視点は、リスク管理分野だけでなく、
タックスプランニング分野にも共通して使える考え方です。
ぜひ今回の記事で、保険と税金の関係をスッキリ整理していきましょう!
📝問題文の紹介:あなたはどちらを選びましたか?
生命保険の入院特約に基づき、被保険者が病気で入院したことにより被保険者が受け取った入院給付金は、非課税である。
◯か✗か?
「病気で入院したときに保険会社から入院給付金が出た。
でもそれって税金はかかるの?」と保険に入っていれば身近な疑問ですよね。
収入と言えば税金がかかるイメージがありますが、
保険の給付金は果たして「収入」扱いになるのか……
こんがらがってしまいませんか?

「給付金=収入」という思い込みで、わたしはすぐ✗を選んでしまいました。
FPの問題は直感が裏切られることが多いですよね😅
一緒に整理していきましょう!
それでは正解と解説を確認していきましょう‼️
正解と解説の要点:入院給付金は非課税
生命保険の入院特約に基づき、被保険者が病気で入院したことにより被保険者が受け取った入院給付金は、非課税である。
◯か✗か?
正解:◯
正解は◯、つまり「非課税」です!
入院給付金は、病気やケガによって実際に被害を受けた被保険者本人が受け取る補償のためのお金です。
このような「損害・損失を補うためのお金」は税金の対象にならない(非課税)とされています。
具体的には、以下のようなものが非課税の対象です。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 入院給付金 | 病気・ケガで入院したとき |
| 手術給付金 | 所定の手術を受けたとき |
| 通院給付金 | 入院後の通院治療のとき |
これらは「治療費や生活費の補てん」として支払われるため、
所得としてカウントされず、税金はかかりません。
✅️ポイント解説
「お金が手に入る=課税」というルールは、すべての場合に当てはまるわけではありません。
税法の世界では「何の目的でそのお金が支払われたか」が課税・非課税の判断軸になります。
入院給付金は「痛い思いをして失ったものを取り戻すためのお金」であるため、
税金の対象とは扱われないのです。

入院給付金が非課税というのは覚えやすいですが、
課税される保険金もあるので区別が肝心です。
深掘り考察でまとめて整理していきますよ😁
関連記事の紹介
今回の「保険と税金」テーマに関連する記事をご紹介します📖
前回の第22回では、
死亡保険金にかかる税金の分類(相続税・所得税・贈与税)を詳しく解説しています。
今回の「非課税」の話とセットで読むと、
「保険金・給付金と税金の全体像」がスッキリ整理できますよ。
▶ 【死亡保険金 税金 種類】相続税・所得税・贈与税どれになる?3つの人物関係で決まる課税の仕組み_間違いから学ぶFP3級_第22回
また、第21回では「介護医療保険料控除」の対象となる保険・特約の見分け方を解説しています。
「先進医療特約はOKで、傷害特約はNG」というポイントは、
今回の「非課税になる給付金の目的で判断する」という考え方と共通しています。
▶ 【介護医療保険料控除】先進医療特約が対象なのに傷害特約はNG?その理由をやさしく解説!_間違いから学ぶFP3級_第21回
さらに、第27回では地震保険料控除の計算ルールを解説しています。
「保険×控除×税金」という観点でまとめて押さえておくと、
リスク管理分野の税金問題が一気にクリアになりますよ!
▶ 5万円までOK?それとも半分?地震保険控除の正しいルール_間違いから学ぶFP3級_第27回

死亡保険金と入院給付金——どちらも保険からもらうお金ですが、
税金の扱いはまったく違います。
2つの記事を読み比べると、保険と税金の関係がぐっと深まりますよ!
入院給付金の非課税について_深掘り考察!!
今回の考察は、以下の点に絞って解説していきたいと思います。
- 非課税になる理由
- 非課税保険金及び給付金の種類とは?
- 課税対象の保険金の種類とは?
💡 非課税になる理由って?:「補てん」のお金には税金をかけない
得られる知識(追記項目)
入院給付金が非課税の理由は「損失を補うためのお金だから」です。
利益でも収入でもなく、「失ったものを取り戻すための補てん」に税金をかけるのは不合理という考え方が根拠です。
🏠 身近な例え話(建築士目線):
たとえば、建物に台風被害が出て、火災保険から修繕費が支払われたとしましょう。
この保険金は「売り上げ」ではありませんよね。
壊れた屋根を直すためのお金です。
入院給付金もまったく同じ考え方です。
仕事を休んで収入が減り、治療費もかかる
——そんな「つらい状況で失ったものを補うためのお金」です。
「もうこれ以上の負担をかけないように」という趣旨で、
税法でも非課税とされているのです。

非課税になる保険金・給付金の種類:6つを押さえよう
得られる知識(追記項目)
非課税となる保険給付の共通点は「身体的損失・生活困難への補償」という目的です。
入院・手術・通院・特定疾病・リビングニーズ・高度障害の6種類が代表例です。
以下に6つの非課税保険金・給付金をまとめます。
| # | 名称 | 給付される場面 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1 | 入院給付金 | 病気・ケガで入院したとき | 入院日数×定額。 生活費補てんが目的 |
| 2 | 手術給付金 | 所定の手術を受けたとき | 手術の種類により金額が変わる。 入院の有無は問わない |
| 3 | 通院給付金 | 入院後・手術後の通院のとき | 回復期の通院に対して支払われる |
| 4 | 特定疾病保険金 | がん・急性心筋梗塞・脳卒中などと診断されたとき | 診断時点でまとまった金額が受け取れる |
| 5 | リビングニーズ特約 | 余命6か月以内と判断されたとき | 生前に死亡保険金の一部または全部を受取可能 |
| 6 | 高度障害保険金 | 両目の視力喪失・四肢まひなど重度障害を負ったとき | 労働能力を失うレベルが対象 |
🍱 身近な例え話:
これらはすべて「予期せぬ出来事で生活が苦しくなったときのお弁当箱」のようなものです。
自分で料理する余裕がないとき(=働けないとき)に、
必要な分だけ中身(お金)が補充される
——そのお弁当箱に余分な税金をかけるのは理屈が合いませんよね。
だから全部「非課税」なのです。

課税対象の保険金の種類:非課税との違いをしっかり整理しよう
得られる知識(追記項目)
死亡保険金・満期保険金・学資保険は「課税される可能性がある保険金」の代表です。
これらは「損害補てん」ではなく「財産の増加」とみなされる場合があるため、
課税対象になります。
非課税の給付金と対比して、課税対象になる主な保険金を整理しましょう。
| 種類 | 課税される税金の種類 |
|---|---|
| 死亡保険金 | 契約関係により相続税・所得税・贈与税のどれか |
| 満期保険金 | 一時所得(所得税) |
| 学資保険の受取金 | 契約者と受取人の関係によって課税 |
| 解約返戻金(一時払いなど) | 一時所得(所得税) |
💡 シンプルな覚え方:
「補てんのお金(給付金)=非課税」
「財産が増えるお金(保険金)=課税対象になる場合あり」
🏦 身近な例え話:
銀行の定期預金をイメージしてください。
満期になって元本+利息が戻ってきたとき、利息には税金がかかります。
これは「損害を補てんした」のではなく「お金が増えた」からです。
満期保険金も同じ考え方
——「払ったお金が増えて戻ってくる」ので課税対象になるわけです。

⭐️ 深掘りのまとめ
- 入院給付金が非課税の理由:
損失・損害を補うためのお金は「利益」ではないため課税されない - 非課税となる代表例6種:
入院・手術・通院・特定疾病・リビングニーズ・高度障害 - 課税されるのは「財産増加型」の保険金:
死亡保険金・満期保険金・学資保険など - 覚え方:
「補てん=非課税」「財産増加=課税の可能性あり」で仕分けする!
よくあるケアレスミス:入院給付金の課税・非課税

ミス①:「給付金をもらう=収入=課税」と思い込む
なぜ間違えるのか?
日常生活では「お金が手に入る=収入=税金がかかる」という感覚が染みついています。
「給付金」という言葉が「もらうお金」に聞こえるため、
自動的に課税対象だと思い込んでしまうのです。
正しい考え方:
税法では「何の目的でそのお金が支払われるか」が大事です。
入院給付金は「利益を得るためのお金」ではなく、
「病気・ケガで生じた損失を補うためのお金」です。
補てんのお金=非課税、というルールをまず頭に入れましょう。

わたしもこの思い込みで✗を選びました😅
「もらったお金には税金」という感覚は日常生活では正しいことが多いですが、保険の給付金は別扱いなんですよね。
FP試験ではこの「常識の罠」に気をつけましょう!
ミス②:「保険金」と「給付金」を同じものとして扱う
なぜ間違えるのか?
「保険金」も「給付金」も「保険からもらうお金」として一括りにしてしまい、
「死亡保険金は課税だから、入院給付金も課税かな?」と誤って類推してしまいます。
正しい考え方:
「保険金」と「給付金」は法律上の扱いが異なります。
給付金は「損害を補てんするためのお金」として非課税です。
一方、死亡保険金などは財産の移転を伴うケースがあるため、
課税される場合があります。
| 用語 | 主な例 | 課税 |
|---|---|---|
| 給付金 | 入院・手術・通院 | 非課税 |
| 保険金(補てん系) | 高度障害・リビングニーズ | 非課税 |
| 保険金(財産系) | 死亡保険金・満期保険金 | 課税対象になる場合あり |

名前だけで判断せず、「何のためのお金か」
を考える習慣をつけると混乱が減ります🔍
「補てん」か「財産増加」か
——この2択で仕分けするイメージが大切です!
ミス③:「リビングニーズ特約は死亡保険金の前払いだから課税」と思う
なぜ間違えるのか?
「死亡保険金を生前に受け取る」という説明から、
「死亡保険金=課税」という連想でリビングニーズ特約も課税と思い込んでしまいます。
正しい考え方:
リビングニーズ特約は「余命6か月以内の方が療養費・生活費に充てるために受け取るお金」です。
「死亡保険金を前倒しで受け取る」という形をとっていても、
趣旨はあくまで「生活困難への補償」であるため、非課税扱いとなります。

「名称・形式」ではなく「給付の趣旨・目的」で判断することが、
保険と税金の問題では一番大切なポイントです💪
ここは試験でも「ひっかけ」として出やすいので要注意!
📋 ケアレスミスまとめ
| よくある誤解 | 正しい考え方 |
|---|---|
| 給付金をもらう=収入=課税 | 補てんのお金=非課税。 利益でも収入でもない |
| 「保険金」も「給付金」も同じ扱い | 給付金は非課税、 保険金は目的によって課税区分が変わる |
| リビングニーズ特約は死亡保険金だから課税 | 生活困難への補てんが目的のため非課税 |
✨まとめ・今回の学び:入院給付金の非課税
今回学んだことを振り返りましょう📝
⭐️ 【得られる知識】:まとめ版
- ✅ 基本の仕組み:
入院給付金は「損失・損害を補うためのお金」であるため、
所得税・住民税などの課税対象にならない(非課税) - ✅ 用語の違い:
非課税の代表は入院・手術・通院・特定疾病・リビングニーズ・高度障害の6種類。
課税対象は死亡保険金・満期保険金など「財産増加型」 - ✅ 試験頻出ポイント:
「補てんのお金=非課税」
「財産増加のお金=課税の可能性あり」
この2軸で判断する - ✅ 実生活への応用:
入院しても確定申告は不要(給付金は申告対象外)。
ただし医療費控除の計算では給付金を差し引く必要があるので注意!
今回のポイントは、「お金をもらう=課税という思い込みを捨てること」でした。
税法では、「何の目的でそのお金が支払われるか」が課税・非課税の判断軸になります。
病気やケガで入院した人が受け取る給付金は、「失ったものを取り戻すための補てん」であり、
そこに税金をかけることは制度の趣旨に合いません。
だから非課税——このシンプルな理屈が理解できれば、入院給付金以外の非課税ケース(手術・通院・高度障害など)にも自然と応用できるようになります😊
一方、死亡保険金や満期保険金は「財産の移転・増加」を伴う場合があるため、
課税対象になることがあります。
「非課税と課税を混同しない」ためには、名前だけで判断せず、
「何のためのお金か?」という視点を持つことが大切です。

今回はシンプルな◯✗問題でしたが、背景にある「なぜ非課税なのか」
という理由を知ることが本当の意味での理解につながります📖
ぜひ次回も続けて読んでみてください!
次回予告:地震保険の補償範囲と上限について

次回のテーマは、【地震保険の保険金額は火災保険の何%まで?】です。
地震による被害は火災保険では補償されないため、
地震保険を別途セットで契約する必要があります。
ただし地震保険には
「火災保険の保険金額の30〜50%まで」
という上限があることをご存知でしょうか?
「火災保険で1,000万円かけているから、地震保険でも同じだけ出るでしょ?」
——そんな思い込みが、実は命取りになるかもしれません。
次回の記事はこちら
▶【地震保険 保険金額】30〜50%と5000万円の意味を正しく理解しよう!_間違いから学ぶFP3級_第24回

地震保険は火災保険の「オプション」のような制度ですが、
補償額には上限があるんです。
建築士として建物の保険はとても身近なテーマ——
次回もしっかり解説しますよ!


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