コールオプションって何?初心者でもわかる【オプション取引】の基本!_間違いから学ぶFP3級_第35回

FP

「オプション取引って聞いたことあるけど、なんか難しそう…」そんなふうに感じたことはありませんか?

でも、オプションの基本的な仕組みを理解すれば、実はとってもシンプルなんです。

今回は、FP3級で出題された「オプションの種類」と「プレミアムの関係」に関する問題を通じて、基礎からしっかり解説していきます!

⭐️この記事を読んで得られる知識は、以下の2点です。

  • デリバティブってなに?
  • オプション取引ってどういうモノ?

📘 今回の分野:金融資産運用/ポートフォリオ理論とデリバティブ

金融資産運用の中でも、「デリバティブ(派生商品)」の一種である「オプション取引」に関する内容です。

株や投資信託とはちょっと違う、でも投資の世界ではよく出てくるテーマなので、押さえておきましょう。

❓️ 問題文の紹介

問題文の要約

オプション取引において、特定の商品を将来の一定期日にあらかじめ決められた価格で買う権利のことを【□1】オプションといい、他の条件が同じであれば、一般に、満期までの残存期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は【■2】なる。

□1と■2に入る語句は何か?

こいちろ
こいちろ

今回はプレミアムが高くなるか低くなるかで間違えました。

普段生活するうえでは、なかなか聞き慣れない用語ばかりなので、ひとつひとつの用語の意味をしっかり押さえていきたいですね。

✅ 正解と解説の要点

問題文の要約

オプション取引において、特定の商品を将来の一定期日にあらかじめ決められた価格で買う権利のことを【□1】オプションといい、他の条件が同じであれば、一般に、満期までの残存期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は【■2】なる。

□1と■2に入る語句は何か?

正解:□1_コール、■2_高く

✅️ポイント解説

  • コールオプションは、将来、特定の商品(例:株式など)を【買う権利】のことです。
  • 逆に、売る権利はプットオプションといいます。
  • 【プレミアム(オプション料)】とは、この「買う・売る権利」を得るために支払う料金のこと。
  • 満期までの時間が長ければ長いほど、価格が有利に変動するチャンスが増えるので、そのぶんプレミアムは高くなるのです。

🔍 深掘り考察!!

「コールオプション」をもっと身近な例でいうと、「チケット付きの予約券」みたいなもの。

たとえば、「2か月後に1万円で人気ライブのチケットを買える権利」があったとして、2か月あるなら、そのライブの人気が爆発してチケットの価値が上がるかもしれませんよね?
だから、残り期間が長いほうが、その“期待値”も高くなり、プレミアムも高くなるのです。

また、オプション取引はリスクヘッジや投資戦略にも使われるため、基礎を知っておくと投資の幅がぐんと広がります!

今回は、以下の点について解説していきたいと思います。

  • デリバティブってなに?
  • オプション取引ってどういうモノ?

デリバティブってなに?

「デリバティブ(Derivatives)」は、日本語で言うと**「金融派生商品(きんゆうはせいしょうひん)」**のことです。

たとえば「株」や「債券」などの“本物の金融商品”に対して、
それらの値動き(価格の変化)をもとに作られた商品のことを「デリバティブ」といいます。

デリバティブのたとえ話

たとえば、りんごの価格が上がるかどうかを予想してお金をやり取りする「賭け」を考えてみましょう。

  • 実際にりんごを売り買いしているわけじゃないけど
  • 「りんごの価格が上がったら得する」「下がったら損する」ようなルールでお金が動く

この「りんごの値段」に連動して動く取引が、まさにデリバティブなんです。

代表的なデリバティブの種類

種類内容
先物取引将来、決められた価格で売買する約束
オプション取引「買う権利」「売る権利」を売買する
スワップ金利や通貨などの交換契約

デリバティブは何のためにあるの?

  • リスクを避けるため(=ヘッジ)
     → たとえば、「将来の値上がりリスクに備えて、今の価格で買う約束をしておく」など
  • 利益をねらうため(=投機)
     → 「値上がりしそうだから、オプションを買っておこう」といった使い方もあります

デリバティブ_まとめ

  • デリバティブは、【本物の金融商品に連動して作られた“派生商品】です
  • 難しく感じるかもしれませんが、価格の変動を予想してやり取りする取引というイメージでOK!
  • リスク対策や投資戦略に使われる、重要な仕組みです

💡オプション取引ってどういうモノ?

ざっくり言うと、
【将来、あるモノを買う(または売る)権利を売ったり買ったりする取引】のことです。


🍎たとえば…りんごでたとえてみよう!

あなたが「1個100円のりんごを1か月後に買う権利」を持っているとします。
その時点では、買うかどうかはあなたの自由です。

このとき起こりうる2つのケース:

✅ケース①:りんごが120円に値上がり!

→ あなたは100円で買える権利を持っているので、20円トクする!

❌ケース②:りんごが80円に値下がり…

→ わざわざ100円では買いたくないので、その権利は使わず捨てる


🏷この「買う権利」にもお金がかかる

この権利はタダではもらえません。
**「プレミアム(=オプション料)」**という料金を支払って手に入れます。

さっきの例で言えば、「りんごを100円で買える権利」に対して10円払った感じです。


🔄2種類のオプション

オプションの種類内容
コールオプション買う権利を売買する(今回の例)
プットオプション売る権利を売買する

📈どう使うの?オプションの使い方

  • 保険として使う(リスクヘッジ)
     → 株価が下がったときの損を減らすために、あらかじめ売る権利を持っておく
  • 儲けを狙う(投機)
     → 株価が上がると思えば「買う権利(コール)」を買っておくことで、値上がり益を狙う

📝オプション取引き_まとめ

  • オプション取引は「将来の売買の権利」を売買する取引です。
  • 実際に買うかどうかは買った人の自由です。
  • 価格がどう動くかを見越して、利益を出したりリスクを減らしたりするために使います。

まとめ・今回の学び

以上、オプション取引とは何なのか解説してきました。

今回学んだことは「デリバティブ」や「オプション取引」がどういうものなのかということです。

以下にまとめましたので、最後に確認しておきましょう。

  • デリバティブは、【本物の金融商品に連動して作られた“派生商品】です。
  • 難しく感じるかもしれませんが、価格の変動を予想してやり取りする取引というイメージでOK!
  • オプション取引は「将来の売買の権利」を売買する取引です。
  • 実際に買うかどうかは買った人の自由です。
  • 価格がどう動くかを見越して、利益を出したりリスクを減らしたりするために使います。

次回予告:老齢基礎年金や老齢厚生年金は非課税なのか?

「年金って、もらったら税金がかかるの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?

次回は、所得税の分野から
「老齢基礎年金や老齢厚生年金は非課税なのか?」
というテーマにスポットを当てて解説していきます!

こいちろ
こいちろ

老後の生活設計に大きく関わる「年金と税金」の基本を、やさしく、わかりやすくお伝えします。

ぜひお楽しみに!

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