土地を持っているけれど「ただ所有しているだけ」になっている方も多いのではないでしょうか。
土地は有効に活用することで、安定的な収益源に変えることができます。
今回は、土地活用の代表的な方式のひとつとして、土地所有者とデベロッパー(開発業者)が一緒に事業を進める「共同出資方式」について学びます。

FP試験に出てくるキーワードをもとに解説していきますので、必見ですよ。
⭐️この記事を読んで得られる知識は、以下の4点です。
- 等価交換方式とはなにか?
→土地の所有者(地主さん)と お金を出して建物を建てる人(デベロッパー=開発業者)が お互いに出し物(出資)をして、 その見返りとして完成した建物や土地の権利を分け合う仕組みのことです。 - デベロッパーって何する人?
→土地を使って新しい建物をつくり、ビジネスをする会社 のことです。 - 事業受託方式とはなにか?
→土地の所有者(地主さん)がお金を出して建物を建てる人(デベロッパー=開発業者)に「建物を建てたり運営したりする仕事」をお願い(=受託)する方式です。 - 等価交換方式と事業受託方式の違いとはなにか?
→ 誰が主役になるのか、お金の出し方、建物の持ち方 など。
この3つが大きく違います。
📘 今回の分野:不動産の有効活用と投資分析

今回学ぶ範囲は、前回に引き続き、不動産の有効活用と投資分析になります。
特に、土地の有効活用の方法について詳しく解説していきたいと思います。
不動産関係の仕事をしていないと、なかなか聞き馴染みのない用語が多い分野となっています。
できる限り用語を噛み砕いてイメージできるように解説していきます。
それでは問題文を確認して知識を深めていきましょう。
❓️ 問題文の紹介
土地の有効活用方式のうち、一般に、土地所有者が土地の全部または一部を拠出し、デベロッパーが建設費等を拠出して、それぞれの出資比率に応じて土地・建物に係る権利を取得する方式を、【 何 】というか?
【 】内に入る用語はなにか?
この問題文の選択肢は以下のとおりです。
- 事業受託方式
- 建設協力金方式
- 等価交換方式
建設協力金方式は、土地のオーナーとテナントが協力して建物を作る仕組みです。
前回記事にて詳しく説明していますので、併せてご確認いただければと思います。
で、残りの事業受託方式と等価交換方式ですが、問題文から

「事業をしたいんだよな?だったら事業受託方式かな?」
という感じで選びました。
安直ですね〜笑。
もっと問題文の中身を理解して、その問題文と合致する用語を選ばなければいけませんね。
文字だけでは頭に入らないと思います。
状況をイメージする(出来る)ことが重要です。
✅ 正解と解説の要点

土地の有効活用方式のうち、一般に、土地所有者が土地の全部または一部を拠出し、デベロッパーが建設費等を拠出して、それぞれの出資比率に応じて土地・建物に係る権利を取得する方式を、【 何 】というか?
【 】内に入る用語はなにか?
→正解:等価交換方式
正解は、等価交換方式でした。
間違えた選択肢の意味とともに、イメージできるまで理解を深めたいですね。

それではポイント解説を確認してましょう😁
✅️ポイント解説
- 正解:等価交換方式
- 土地所有者が「土地」を出し、デベロッパーが「建築費」を出すことで、それぞれが権利を分け合う方式です。
- 事業完了後、建物の一部を土地所有者が取得し、残りをデベロッパーが取得します。
- 土地所有者は自己資金を用意しなくても新しい建物の一部を手に入れられるというメリットがあります。
🔍 深掘り考察!!
今回は、以下の点について解説していきたいと思います。
- 等価交換方式とはなにか?
→土地の所有者(地主さん)と お金を出して建物を建てる人(デベロッパー=開発業者)が お互いに出し物(出資)をして、 その見返りとして完成した建物や土地の権利を分け合う仕組みのことです。 - デベロッパーって何する人?
→土地を使って新しい建物をつくり、ビジネスをする会社 のことです。 - 事業受託方式とはなにか?
→土地の所有者(地主さん)がお金を出して建物を建てる人(デベロッパー=開発業者)に「建物を建てたり運営したりする仕事」をお願い(=受託)する方式です。 - 等価交換方式と事業受託方式の違いとはなにか?
→ 誰が主役になるのか、お金の出し方、建物の持ち方 など。
この3つが大きく違います。
等価交換方式とはなにか?

等価交換方式とは、
👉 **土地を持っている人(地主さん)**と
👉 お金を出して建物を建てる人(デベロッパー=開発業者)が
お互いに出し物(出資)をして、
その見返りとして完成した建物や土地の権利を分け合う仕組みのことです。
🧍♂️🧱 具体例で考えてみよう
たとえば、あなたの家族が駅の近くに「空き地」を持っていたとします。
でも、家を建てるお金はありません。
一方で、ある建設会社(デベロッパー)は
「その土地にマンションを建てて売りたい」と考えています。
そこで2人(地主さんとデベロッパー)は次のような話をします👇
- 地主さん:「土地は出します!」
- デベロッパー:「建設費は私たちが払います!」
- 完成後は → 出資の割合に応じて建物の部屋を分け合う!
例えば…
- 土地の価値が全体の50%
- 建設費の価値が全体の50%
だったら、完成したマンションの部屋も50:50で分けます。
👉 地主さんは「お金を出さずに」マンションの半分をもらえる
👉 デベロッパーは「土地を買わずに」マンションの半分を売って利益を出せる
お互いにメリットがある仕組みです✨
📜 もう少し専門的に言うと…

- 地主さんは「土地を出資」する
- デベロッパーは「建設費を出資」する
- 完成した建物の一部と、その土地の権利を「出資割合に応じて」分ける
→ これが「等価交換」です。
地主さんにとっては、
土地を売らずに建物の一部を手に入れられるので、資産を残せるメリットがあります。
⚠️ 注意点もある!

ただし、この方式は「共同事業」になるため、
・契約内容をしっかり決めておくこと
・完成後の管理や運営をどうするか
・トラブルが起きないようにすること
がとても大切です。
📝 等価交換方式_まとめ
- 等価交換方式=土地と建設費を「交換」するような仕組み
- 地主さん→土地を出す、デベロッパー→建設費を出す
- 完成後の建物を、出した分に応じて分け合う
- お互いにメリットがあるけれど、契約内容がとても重要!
👉 簡単に言うと、

「土地を持っている人と、お金を持っている人が、力を合わせて建物をつくる」方式が等価交換方式です。
デベロッパーって何する人?

「デベロッパー(Developer)」とは、
👉 土地を使って新しい建物をつくり、ビジネスをする会社 のことです。
わかりやすく言うと、
「土地を活用してお金を生む“プロデューサー”」のような役割を持っています。
🧭 デベロッパーの主な仕事
- 土地を見つける・話を持ちかける
→ いい場所の土地を探したり、土地所有者に「一緒に事業しませんか?」と提案します。 - 建物を企画する
→ たとえば「この土地ならマンションがいい」「オフィスビルがいい」など、どんな建物を建てるかを考えます。 - 建物を建てるための費用を出す
→ 建設会社に依頼して、実際に建物を建てます。 - 完成したら、売る or 貸す
→ 完成した建物を「部屋ごとに売る」か「貸して家賃収入を得る」ことで利益を出します。
💰 デベロッパーはどうやって儲けるの?

ここが一番気になるところですよね!
たとえば、ある土地にマンションを建てる場合の流れを見てみましょう👇
🏗 例:マンション事業の流れ(イメージ)
- 土地所有者と等価交換契約
👉 デベロッパーは土地を買う代わりに「建設費」を出す。
👉 地主さんは土地を提供。 - マンションを建てる(建設費:5億円)
👉 デベロッパーが自分の資金や銀行ローンでお金を用意。 - 完成したマンションを販売する(販売総額:8億円)
👉 たとえば部屋を1室ずつ売っていく。 - 土地所有者には出資分の部屋を渡す
👉 例:2億円分(全体の25%)を地主さんの取り分にする。 - 残り6億円分の部屋をデベロッパーが売る
👉 売上6億円 − 建設費5億円 = 利益1億円 💰✨

さらに、売らずに賃貸して家賃収入を得るケースもあります!
🧮 デベロッパーの儲けの本質
デベロッパーは
- 土地を買わずに(あるいは安く手に入れて)
- 建物を建てて
- 「販売」または「賃貸」で利益を出す
というのがビジネスの基本です。
つまり、
👉「建てて売る」ことで一気にお金を得る
👉「建てて貸す」ことで長期間家賃を得る
この2つのパターンで儲けています。
🏦 お金の流れ(ざっくり)

① 資金調達(銀行ローンなど)
↓
② 建設費の支払い(工事)
↓
③ 建物完成
↓
④ 部屋の販売 or 賃貸
↓
⑤ 売上回収 → 利益
土地を持たずに事業ができるのがデベロッパーの強みです。
リスクもありますが、うまくいけば大きな利益を得られます。
📝 デベロッパー_まとめ
- デベロッパー=土地を活用して建物をつくる「ビジネスプロデューサー」
- 土地を買わずに建設費を出して、建物を建てる
- 完成後、部屋を売る or 貸すことで利益を得る
- お金の流れ:資金調達 → 建設 → 売る/貸す → 利益
👉 つまり、土地を持っていない人でも、アイデアと資金力があれば「土地活用のビジネス」ができるのがデベロッパーなのです。
事業受託方式とはなにか?

👉 土地の所有者(地主さん)が
👉 デベロッパー(建設・運営のプロ)に
👉「建物を建てたり運営したりする仕事」をお願い(=受託)する方式です。
つまり、地主さんが「土地を貸す」や「出資する」のではなく、

「自分が事業主」となって、プロに手伝ってもらうスタイルです。
🧍♂️ たとえばこんなケース
たとえば、駅の近くに土地を持っているAさんがいるとします。
Aさんは「この土地を使ってマンションを建てて家賃収入を得たい!」と考えました。
でも…
- 自分で建設会社を探すのは大変💦
- 建物を建てたあとも、入居者募集や管理など、やることが多い💦

そんなときに登場するのがデベロッパーです!
🏗 事業受託方式の流れ
- 地主さんが事業主になる
→ 建物を建てるのは地主さん(名義も地主さん) - デベロッパーに「仕事」をお願いする
→ 建設・運営・管理を“受託”してもらう - 建物が完成したら貸して収入を得る
→ 家賃収入などが地主さんのもとへ - 地主さんはデベロッパーに手数料を払う
→ 建設費や運営費の一部が報酬になる
👉 簡単に言うと、

「地主さんが社長、デベロッパーが社員」
みたいな関係です!
💰 お金の流れ(イメージ)

地主さん(お金を出す) → デベロッパー(建設・運営)
↑ ↓
家賃収入 ← 入居者(マンション利用者)
- 地主さん:建設資金を用意する(ローンを組むこともあります)
- デベロッパー:設計・建設・運営の仕事を受ける
- 入居者:家賃を払う
- 地主さん:家賃収入からデベロッパーに手数料を払う
🏦 メリットと注意点

✅ メリット
- 土地を売らなくても自分の資産を活かせる
- 専門家(デベロッパー)に仕事を任せられる
- 収益が地主さんのものになる
⚠️ 注意点
- 初期投資(建設費)は地主さんの負担
- 空室や運営のリスクは地主さんにある
- 信頼できるデベロッパーを選ぶことが重要!
📝 事業受託方式_まとめ
- 事業受託方式は、地主さんが事業主になる土地活用の方法
- デベロッパーは「建設・運営の代行」をするだけ
- 家賃収入は地主さんが受け取り、デベロッパーには手数料を支払う
- 資金力とリスク管理がポイント!
👉 つまり、

「自分の土地でビジネスをしたいけど、全部自分でやるのはムリ!」
というときに、プロに“仕事だけ”お願いするのが「事業受託方式」なのです。
等価交換方式と事業受託方式の違いとはなにか?

「等価交換方式」と「事業受託方式」は、どちらも土地の有効活用の方法ですが、
👉 誰が主役になるのか
👉 お金の出し方
👉 建物の持ち方
この3つが大きく違います。

イメージで説明していきますね👇
🏗 まずはざっくりイメージ!
- 等価交換方式
👉 土地所有者とデベロッパーが「一緒に出資」して建物をつくる。
👉 完成した建物を「分け合う」 - 事業受託方式
👉 土地所有者が「自分の事業」として建物をつくる。
👉 デベロッパーに「お手伝い」をお願いする。
🧍♂️ たとえば駅前の土地があったら…
🏢 等価交換方式の場合
地主さん:「土地はあるけど、お金はない…」
デベロッパー:「じゃあ僕たちが建設費を出しますよ!一緒にマンションをつくりましょう!」
👉 土地を出すのは地主さん
👉 お金を出すのはデベロッパー
👉 完成後、建物を出資割合に応じて分ける
📌 たとえば
- 土地の価値:2億円
- 建設費:2億円
- 完成したマンションの価値:4億円
→ 地主さんとデベロッパーが 2億円ずつ出して
→ 建物の持ち分を 50:50 で分けるイメージです!

地主さんは、お金を出さずに建物の一部をもらえるのがメリット💡
🏗 事業受託方式の場合
地主さん:「自分の土地でマンションを建てたい!」
デベロッパー:「それなら建設や管理を私たちがやりますよ!」
👉 お金を出すのは地主さん(ローンも含む)
👉 デベロッパーは施工・運営などの「仕事」を受けるだけ
👉 建物は全部、地主さんのもの!
📌 たとえば
- 土地の価値:2億円
- 建設費:2億円(地主さんがローンなどで出す)
- 完成したマンションの価値:4億円
→ 建物も土地も全部地主さんの所有
→ デベロッパーには「仕事の報酬」を支払うだけです💰

地主さんは「収益のすべて」を得られるけれど、リスクも背負います⚠️
💰 お金と権利の違いをまとめると…
比較表をまとめてみました。
| 項目 | 等価交換方式 | 事業受託方式 |
|---|---|---|
| 主役 | 地主さん+デベロッパー(共同) | 地主さん(単独) |
| お金を出す人 | デベロッパー(+土地の価値) | 地主さん |
| 建物の所有 | 分け合う(出資割合による) | 地主さんが全部持つ |
| デベロッパーの立場 | 共同事業のパートナー | 受託者(お手伝いする人) |
| 地主さんのリスク | 小さめ | 大きめ(借金するケースも多い) |
| 地主さんのリターン | 建物の一部 | 家賃収入など、すべて |
📝 等価交換と事業受託の違い_まとめ
- 等価交換方式:
👉 土地と建設費を出し合い、建物を分ける方式
👉 地主さんはお金を出さずに資産を手に入れられる
👉 ただし、建物は全部ではなく一部 - 事業受託方式:
👉 地主さんが事業主になり、全部自分の資産にする方式
👉 収益も全部地主さんのもの
👉 ただし、お金もリスクも地主さんの負担
👉 たとえるなら…
- 等価交換方式=「一緒に出資してマンションを建てて、分けっこする」
- 事業受託方式=「自分のお金でマンションを建てて、プロに仕事を頼む」
まとめ・今回の学び
- 等価交換方式とはなにか?
→土地の所有者(地主さん)と お金を出して建物を建てる人(デベロッパー=開発業者)が お互いに出し物(出資)をして、 その見返りとして完成した建物や土地の権利を分け合う仕組みのことです。
→地主さん :土地を出します。
デベロッパー:建設費を出します。
→利益は山分け
このようなイメージです。 - デベロッパーって何する人?
→土地を使って新しい建物をつくり、ビジネスをする会社 のことです。
→土地を持っていない人でも、アイデアと資金力があれば「土地活用のビジネス」ができるのがデベロッパーなのです。 - 事業受託方式とはなにか?
→土地の所有者(地主さん)がお金を出して建物を建てる人(デベロッパー=開発業者)に「建物を建てたり運営したりする仕事」をお願い(=受託)する方式です。
→プロに“仕事だけ”お願いするイメージです。 - 等価交換方式と事業受託方式の違いとはなにか?
→ 誰が主役になるのか、お金の出し方、建物の持ち方 など。
この3つが大きく違います。
→簡単なイメージは以下のとおりです。
等価交換方式=「一緒に出資してマンションを建てて、分けっこする」
事業受託方式=「自分のお金でマンションを建てて、プロに仕事を頼む」
土地活用においての用語や方式について解説しました。
今回は結構ボリュームのある内容だったのではないでしょうか。

次回もお金に関する記事を書いていきますので、よければ見に来てください。😁
次回予告:相続税について

生命保険では、契約者・被保険者・受取人の組み合わせによって、課税される税金の種類が変わることがあります。
次回は、
「契約者(=保険料負担者)と被保険者がAさん、死亡保険金受取人がAさんの配偶者Bさん」
このようなケースで、Bさんが受け取る死亡保険金が相続税の課税対象になるかどうかをテーマに解説していきます。
✅ 相続税・贈与税・所得税の違い
✅ FP試験でよく出る“契約者・被保険者・受取人”の組み合わせ
を分かりやすく整理していきます!

お楽しみに‼️


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