「生命保険の保険料って、どうやって決まるの?🤔」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
生命保険の勉強をしていると、「純保険料」「付加保険料」「予定基礎率」といった専門用語がたくさん出てきて、頭がこんがらがってしまう方も多いと思います。
今回は、FP3級試験でよく問われる「保険料の構造」をテーマに解説していきます。
「付加保険料って何のための費用?」
「予定死亡率・予定利率・予定事業費率って、それぞれ何が違うの?」
——そんなモヤモヤを、この記事でスッキリ解決しましょう😊
⭐️この記事を読むと、こんなことが分かります!
- 保険料の構造ってどうなっているの?
→ 保険料は「純保険料」と「付加保険料」の2種類に分かれています。
それぞれの役割を理解しましょう。 - 付加保険料は何をもとに計算される?
→「予定死亡率」でも「予定利率」でもなく、予定事業費率が正解です。 - よくあるケアレスミスを紹介‼️
→「付加保険料=予定死亡率・予定利率で計算」という思い込み
で間違えてしまうパターンがあります。
今回のテーマである「付加保険料」は、
前回(第16回)で学んだ生命保険契約者保護機構と同じ「リスク管理」分野の話です。
保険会社がどう運営され、どうコストをまかなっているのか——
その仕組みを知っておくと、今回の内容がぐっと頭に入りやすくなります。
まだ前回の記事を読んでいない方は、先にこちらをチェックしておくことをおすすめします!
前回の記事はこちら
▶︎【生命保険契約者保護機構】「既払込保険料が補償される」は間違い?思い込みを正すポイントを解説!_間違いから学ぶFP3級_第16回
今回の分野:リスク管理(生命保険のしくみと保険料の構成)

今回のテーマは、FP3級の「リスク管理」分野に出てくる保険料の構成についてです。
毎月支払っている生命保険料。
でも、そのお金がどのように使われているか、考えたことはありますか?
保険料の中身を知ることで、今回の問題のような
「どの費用がどの指標で計算されるか」という問いに、
自信を持って答えられるようになりますよ。
問題文の紹介:付加保険料は何をもとに計算される?
以下の記述は正しいか?◯か✗かで答えよ。
- 生命保険の保険料は「純保険料」と「付加保険料」の2種類に分けられる
- 付加保険料とは、保険会社が保険契約を維持・管理するための費用に充当されるものである
- 付加保険料は、予定死亡率および予定利率に基づいて計算される
◯か✗か?
わかりやすくするためにキーワードだけ抜き出しましょう。
「付加保険料」「予定死亡率」「予定利率」
——似たような言葉が3つあって、どれがどれに対応するのか、
正直ごちゃごちゃになりますよね💦

私も最初は「予定死亡率か予定利率のどちらかだろう」
と思い込んで間違えました💦
用語の意味をきちんと理解していなかったのが敗因です。
正解を確認しましょう!
正解と解説の要点:付加保険料は予定事業費率で計算される

以下の記述は正しいか?◯か✗かで答えよ。
- 生命保険の保険料は「純保険料」と「付加保険料」の2種類に分けられる
- 付加保険料とは、保険会社が保険契約を維持・管理するための費用に充当されるものである
- 付加保険料は、予定死亡率および予定利率に基づいて計算される
◯か✗か? →正解:✗

正解は✗でしたね。
ポイント解説を見て理解を深めましょう!
✅️ポイント解説:純保険料・付加保険料・3つの予定基礎率
生命保険の保険料は、大きく次の2つの要素から構成されます。
- 純保険料(じゅんほけんりょう)
→ 保険金の支払いに備える部分。
→ 予定死亡率・予定利率などを元に計算されます。 - 付加保険料(ふかほけんりょう)
→ 保険会社の事務費や人件費、営業活動費用などに使われる。
→ 予定死亡率や予定利率とは関係なく、各社の実際の経費などを元に設定。
予定事業費率から計算。
| 種類 | 役割 | 計算に使う指標 |
|---|---|---|
| 純保険料 | 将来の保険金支払いに備える部分 | 予定死亡率・予定利率 |
| 付加保険料 | 保険会社の運営コストに充てる部分 | 予定事業費率 |
つまり「付加保険料は予定死亡率および予定利率に基づいて計算される」は✗です。
付加保険料の計算に使うのは予定事業費率です。
関連記事の紹介
保険料の構造を学んだところで、
「そもそも生命保険にはどんな種類があるのか」
も確認しておくと理解が深まります。
少額短期保険は通常の生命保険とは別の制度で、生命保険契約者保護機構の対象外になるなど、
違いを知っておくことがリスク管理分野の得点につながります。
保険料の構造を学んだら、今度は「補償にはどんな上限があるのか」
という視点も持っておきましょう。
地震保険における「30〜50%」「建物5,000万円・家財1,000万円」という数字は、
今回学んだ補償の考え方と共通する部分があります。
リスク管理分野をより広く押さえたい方におすすめです。
付加保険料について_深掘り考察!!
ここで一度、この記事のポイントを整理しておきましょう📝
- 保険料は2種類に分かれている
→「純保険料(保険金用の積立て)」と「付加保険料(会社の運営費)」です。
- 3つの予定基礎率それぞれの役割は?
→ 予定死亡率・予定利率は純保険料、
予定事業費率は付加保険料の計算に使います。 - なぜ付加保険料は予定死亡率・予定利率と関係ないのか?
→保険金の計算と会社の運営費では、
使う情報がまったく異なるからです。
保険料の構造ってどうなっているの?

まず「生命保険料」のおさらいから。
毎月支払う保険料は、ただ「保険会社に預けているお金」ではありません。
実は用途が決まった2種類のお金で構成されています。
純保険料とは?
純保険料(じゅんほけんりょう)とは?
将来「保険金を支払うために積み立てておくお金」のことです。
たとえば、死亡保険に加入しているAさんが亡くなったとき、保険金1,000万円を支払います。
その支払いの原資になるのが「純保険料」です。
この金額を計算するには、次の2つの指標が必要です。
予定死亡率(よていしぼうりつ)とは?
「何歳の人が1年間にどのくらいの確率で亡くなるか」
を統計データから見積もった数字のこと。
たとえば
「40歳男性が1年以内に亡くなる確率は約0.1%」
といったデータをもとに保険料を計算します。
予定利率(よていりりつ)とは?
保険会社が「集めた保険料を運用してどのくらい増やせるか」の見込み利率のこと。
たとえば予定利率が高いほど
「お金が増える分、保険料を少なくできる」
という関係があります。
付加保険料とは?
付加保険料(ふかほけんりょう)とは?
保険会社がサービスを提供するための運営コストに充てられるお金のことです。
たとえば、
- 保険契約を結ぶための営業費用
- 契約を管理・更新するための事務手続き費用
- 保険金請求の審査・支払い業務
- サポートセンターの人件費やシステム運用コスト
これらは「何人亡くなるか」とはまったく関係のない費用ですよね。
だから、予定死亡率や予定利率ではなく、
各社の実際の経費をもとにした「予定事業費率」を使って計算されます。
予定事業費率(よていじぎょうひりつ)とは?
保険会社が保険料のうち運営コストに充てる割合の見込みのこと。
会社の規模や経営方針によって異なるため、保険会社ごとに設定が異なります。
🛒 たとえるなら…
スーパーでジュースを買うとき、値段の中には2種類のコストが含まれています。
- ジュース本体の原価(材料費・製造費)= 純保険料
- お店の運営費・人件費・広告費= 付加保険料
ジュースの原価は「何リットル作るか」「原材料の相場」で決まりますが、
お店の人件費は「何人スタッフを雇っているか」で決まります。
同じように、純保険料は数理的な計算式(予定死亡率・予定利率)で決まり、
付加保険料は保険会社ごとの運営実態(予定事業費率)によって変わります。

「保険料の中に、保険金用のお金と会社の運営費が混ざっている」
とイメージすると、スッキリ整理できますよ!
付加保険料は何をもとに計算される?

ここが今回の問題の核心部分です。
3つの予定基礎率と保険料の対応関係
予定基礎率(よていきそりつ)とは?
保険会社が保険料を計算するときに使う「見込みの数字」のこと。
予定死亡率・予定利率・予定事業費率の3つをまとめてこう呼びます。
この3つがそれぞれどの保険料に対応しているかを、表でまとめます。
| 予定基礎率 | 意味 | 対応する保険料 |
|---|---|---|
| 予定死亡率 | 年齢ごとの死亡確率の見込み | 純保険料 |
| 予定利率 | 運用で得られる利息の見込み | 純保険料 |
| 予定事業費率 | 会社運営にかかる費用の見込み | 付加保険料 |
なぜ付加保険料には予定事業費率を使うのか?
純保険料の計算に使う予定死亡率・予定利率は、
「何歳の人が亡くなる確率」や「お金の増え方」という
統計・数理的な根拠から導き出せる数字です。
一方、付加保険料は
「何人スタッフを雇っているか」
「コマーシャルにいくら使っているか」
のように、会社ごとの運営のやり方によってバラバラです。
だから、きっちりした計算式ではなく、
各社の経費実態をもとにした予定事業費率を使って決められます。
保険料の構成まとめ表
| ポイント | 純保険料 | 付加保険料 |
|---|---|---|
| 何に使われる? | 保険金の支払い原資 | 保険会社の運営コスト |
| 計算に使う指標 | 予定死亡率・予定利率 | 予定事業費率 |
| 金額の決め方 | 統計・数理計算で算出 | 各社の経費実態による |
| 会社によって違う? | ほぼ共通のルール | 会社ごとに異なる |

保険料を比較するとき、付加保険料の差が各社の「割安・割高」につながることもあります。保険選びの参考にしてみてください!
よくあるケアレスミスを紹介‼️

今回の問題(付加保険料と予定基礎率の関係)で、間違えやすいパターンをまとめました。
ミス①:「付加保険料=予定死亡率・予定利率で計算」と思い込む
なぜ間違えるの?
「予定死亡率」「予定利率」はFP試験でよく登場するキーワードです。
「保険料の計算=この2つを使う」という思い込みが定着してしまい、
付加保険料にも同じ指標を当てはめてしまいがちです。
正しい考え方
予定死亡率・予定利率が使われるのは純保険料の計算だけです。
付加保険料の計算に使うのは予定事業費率です。
この対応関係をセットで覚えましょう。

「純保険料 → 予定死亡率・予定利率」
「付加保険料 → 予定事業費率」
とペアで記憶するのがコツです!
ミス②:「純保険料」と「付加保険料」の役割を混同してしまう
なぜ間違えるの?
どちらも「保険料」という名前がついているため、
「同じ計算方法では?」と混同しやすいです。
また、日常生活で「付加」という言葉に馴染みがないため、
何となく流してしまうことも原因のひとつです。
正しい考え方
「純保険料=保険金のための積立て」
「付加保険料=会社の運営費」と、
まったく別の用途であることを意識してください。
用途が違えば、計算の根拠も違って当然です。

「純」と「付加」は役割がまったく違う別物!
と割り切って覚えてしまいましょう。
ミス③:「予定事業費率」という言葉を知らない
なぜ間違えるの?
FP試験の学習初期は「予定死亡率・予定利率・予定事業費率」の3つをまとめて
「予定基礎率」と習いますが、それぞれが何に使われるかまで覚えていない方が多いです。
正しい考え方
3つの予定基礎率と、それぞれが対応する保険料の種類を上の表でまるごと覚えてしまいましょう。

「3つの予定基礎率と保険料の対応表」を丸ごと覚えてしまうのが、この分野を得点源にする一番の近道です!
よくあるケアレスミス_まとめ表
| ミスのパターン | 対処法 |
|---|---|
| ① 付加保険料に予定死亡率・予定利率を当てはめる | 「付加保険料 → 予定事業費率」とペアで覚える |
| ② 純保険料と付加保険料の役割を混同する | 「積立て」と「運営費」で用途を区別する |
| ③ 予定事業費率を知らない | 3つの予定基礎率と対応する保険料を表で整理して覚える |
どのミスも「なんとなく似た言葉だから同じだろう」
という思い込みが原因になっているのが特徴です。

用語の意味と対応関係を丁寧に整理するだけで、
グッと正解率が上がりますよ!
まとめ・今回の学び:保険料には「保険金用」と「運営費用」の2種類がある
今回学んだことを振り返りましょう📝
- 保険料は2種類
→「純保険料(保険金のための積立て)」と「付加保険料(保険会社の運営費)」に分かれています。 - 付加保険料の計算に使うのは予定事業費率
→「予定死亡率」「予定利率」と混同しないよう、3つの予定基礎率の対応関係をセットで覚えましょう。 - 試験での得点ポイント
→「純保険料 → 予定死亡率・予定利率」
「付加保険料 → 予定事業費率」
この組み合わせを丸ごと記憶することが最短ルートです。
今回は「付加保険料」について、問題文を題材に深掘りしました。
「純保険料」「付加保険料」という2つの言葉は、FP試験で繰り返し登場します。
どちらがどの指標で計算されるかを正確に把握しておくことが、
この分野を得点源にするための第一歩です。
また、前回(第16回)の「生命保険契約者保護機構」の知識と合わせて整理しておくと、
リスク管理分野の全体像がより見えやすくなります。
このブログでは、こうしたつまずきやすい知識をひとつずつ自分の言葉で解説していきます。
参考になれば幸いです😊

次回は「予定利率と新規契約の保険料の関係」について解説します。
「予定利率が上がると保険料はどうなる?」
という素朴な疑問をスッキリ解決していきましょう!
次回予告:予定利率と保険の新規契約の保険料の関係?

「予定利率が上がると、保険料は安くなるの?」
ニュースで「予定利率の引き上げ」が話題になることがありますが、
それが生命保険の保険料にどう関係するのか、ご存じでしょうか?
実は、予定利率と保険料の間には「シーソーのような逆の関係」があります。
次回は、その仕組みをわかりやすく解説します!
次回の記事はこちら
▶︎【終身保険・予定利率】保険料が変わるのはなぜ?”予定利率”と保険料の関係をやさしく解説!_間違いから学ぶFP3級_第18回

「今が保険の入りどき?」と感じている方も、ぜひチェックしてください!
お楽しみに😊




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