間違いから学ぶFP3級_第19回_同じ保障でも保険料UP!?定期保険特約の自動更新に注意!!

FP

生命保険の仕組みは一見すると難しそうに感じますが、少しずつポイントを押さえていけば、きちんと理解できます。

今回は、よくある生命保険の形「定期保険特約付終身保険」の“更新”に関する疑問を取り上げます。

「同じ保障額なのに、更新したら保険料が上がるのはなぜ?」

こいちろ
こいちろ

そんな素朴な疑問を一緒に解き明かしていきましょう!

今回の分野:

今回取り上げる範囲は、リスク管理分野における生命保険の種類と契約についてです。

一言に保険と言っても、その種類は膨大です。

今回はそのうちの一つ「定期保険特約終身保険」の特徴について詳しく見ていきます。

問題文の紹介:

問題文の要約

定期保険特約付終身保険では、定期保険特約の保険金額を同額で自動更新すると、更新後の保険料は、通常、更新前より安くなる。

◯か?✗か?

問題を解く鍵は、定期保険特約付終身保険とは何なのかを正しく理解すること。

また、その仕組みを把握しておかないと解けません。

こいちろ
こいちろ

定期保険特約付終身保険とは何なのか。その仕組みとは?

これらを丁寧に確認していきましょう。

その前に、まずは正解の確認です!


正解と解説の要点

問題文の要約

定期保険特約付終身保険では、定期保険特約の保険金額を同額で自動更新すると、更新後の保険料は、通常、更新前より安くなる。

◯か?✗か?

→正解:✗ (高くなる)

✅ポイント解説:

なぜかというと、

  • 保険料は基本的に【年齢が上がると高くなる】からです。
  • 更新型の定期保険特約は、一定の契約期間(たとえば10年)が終わるたびに自動で更新されます。
  • その際、保険料は更新時点の年齢・健康状態をもとに再計算されるため、年齢が上がっていればその分リスクが高まると見なされ保険料も上がるのが一般的です。


深掘り考察!!

まずは、「定期保険」「終身保険」「特約」とは?

それぞれの言葉の定義を確認します。

🕒定期保険とは?

【決まった期間だけ入る保険】のことです。

たとえば、
「高校を卒業するまでの10年間だけ、もしものときにお金が出るようにしておきたい」
というときに使われます。


🔍もう少し具体的に言うと…

  • 一定の年数だけ(たとえば10年や20年など)保障される保険
  • その期間中に被保険者が亡くなった場合などに、家族に保険金(お金)が支払われる
  • でも、期間がすぎると保障は終わります
     → つまり、「一生保障されるわけではない」

🧃たとえるなら…

定期保険は、自動販売機のドリンクを買う感じ

  • お金を払って1本のジュース(=一定期間の保障)を買う
  • 飲み終わったら、また新しく買う(=更新する)

ずっと続けたいなら、そのたびにまたお金を払う必要があるんです。


🌳終身保険とは?

一生ずっと保障が続く保険のことです。


🔍どういう保険?

  • 名前のとおり、「終身=一生涯」保障される保険。
  • つまり、何歳で亡くなっても、必ず保険金(お金)が出るという仕組み。

🧃たとえるなら…

定期保険が「自動販売機で毎回ドリンクを買う」ものだとすると、
終身保険は「マイボトルを買って、おかわり自由」ようなイメージのもの。

  • 最初にお金を払って加入すれば、ずっと保障される。
  • 保険料を払い終わった後でも、保障はそのまま残ることがある!

📝 定期保険 vs 終身保険|やさしい比較表

比べるポイント🕒 定期保険🌳 終身保険
保障の期間一定の期間だけ
(10年・20年など)
一生ずっと
(亡くなるまで)
保険金がもらえる時契約している間に亡くなったときいつ亡くなっても、必ず保険金がもらえる
保険料(月々払うお金)安め
(更新すると高くなることも)
高め
(ずっと変わらないことが多い)
満期(期限)ある(期限が来たら終わり)ない(ずっと続く)
おもな目的一時的な保障
(子どもが小さい間だけなど)
将来の備え・家族へのお金
イメージ例ジュースを自動販売機で購入ジュースをマイボトルで購入(おかわり自由)

💡簡単にまとめると…

  • 定期保険:期限あり。安いけど、なくなる。
  • 終身保険:ずっと続く。高いけど、必ずもらえる。

🧩「特約」ってなに?

「特約」は、保険にくっつける“追加オプション”のことです。

こいちろ
こいちろ

たとえば、ゲームを例に挙げて考えてみます。

🎮 ゲームで例えると…

ゲームで「基本キャラ」にアイテムをつけて強くするように、
保険の本体に「特約」をつけると、保障(守ってくれる内容)がふえるというイメージをしてもらえば、わかりやすいと思います。

  • 「基本キャラ」=メインの保険(たとえば、終身保険)
  • 「追加装備」=特約(病気の保障を追加したり、期間限定で守ってくれるもの)

📝いろいろな特約

特約の名前どんな内容?(ざっくり)
入院特約入院したらお金がもらえる
がん特約がんになったときにお金が出る
定期保険特約一時的に保障をふやす(子どもが小さい間など)
災害特約事故や災害で亡くなったとき、保険金が多くもらえる

✅️ポイントまとめ

  • 「特約」は保険をもっと便利にカスタマイズするもの
  • ただし!つけすぎると保険料(払うお金)も高くなるから注意!

今回の問題では、
終身保険に「定期保険」が特約でついている
ということになります。

なぜ年齢が上がると保険料が高くなるのか?

保険は、起こるかもしれない“リスク”に備える仕組みです。
年齢が高くなるほど、病気や死亡といったリスクは上がります。

たとえば:

  • 30歳より50歳のほうが死亡率は高い
  • 保険会社はリスクが高い人に多くの補償を出す可能性がある

だからこそ、年齢が上がる=保険料も上がる、というのが基本の考え方になります。


まとめ・今回の学び:

  • 定期保険特約付終身保険は、保険期間満了ごとに更新される仕組みがある。
  • 更新時、保険金額が同じでも、年齢が上がっている分、保険料は高くなる。
  • 「定期保険」「終身保険」それぞれにメリットやデメリットがあり、
    「特約」でカスタマイズが可能!
こいちろ
こいちろ

定期保険特約付終身保険・・・
この長い名前の保険も、一つずつ区切って意味を調べることで、
理解が深まりましたね。

次回予告:

次回は、「一時払変額個人年金保険」について深掘りします!

保険金や解約返戻金が【運用実績によって変わる】という、ちょっと特殊なこの保険。

その仕組みを正しく理解しないと、「思っていたのと違う…」なんてことにもなりかねません。

  • なぜ保険金が変動するの?
  • 「最低保証」があるのはどの部分?
  • 一般勘定と特別勘定って何が違うの?

そんな疑問を、図や具体例も交えてやさしく解説します!

こいちろ
こいちろ

「変額」と聞いて不安になった方こそ、ぜひ読んでみてくださいね。
お楽しみに!

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