医療保険や入院特約をつけている方も多いと思います。
実際に入院して給付金を受け取ったとき、「これって税金かかるの?」と疑問に思ったことはありませんか?

今回は、入院給付金に税金がかかるのかどうかを、FP3級の〇✗問題を通して分かりやすく解説します!
📚今回の分野
今回はリスク管理分野における生命保険の種類と契約〜税金の範囲の出題です。
タックスプランニング(税金)/保険金と税金の関係について学び、しっかり活用しましょう!
📝問題文の紹介
生命保険の入院特約に基づき、被保険者が病気で入院したことにより被保険者が受け取った入院給付金は、非課税である。
◯か✗か?

✘を選択しました。
給付金と聞いて、「収入」と捉えてしまったので、収入には税金かかるよな〜。。。
という思考回路で間違ってしまいました💦
それでは正解と解説を確認していきましょう‼️
正解と解説の要点:
生命保険の入院特約に基づき、被保険者が病気で入院したことにより被保険者が受け取った入院給付金は、非課税である。
◯か✗か?
正解:◯
正解は◯!
つまり、「非課税」ということですね。

「非課税」となる給付金には、入院以外にもいくつかあるようです。
また、「課税」対象となる保険金についても併せて確認して、区別できるようにしていきましょう‼️
では、ポイント解説から見ていきます😁
✅️ポイント解説
入院給付金は、病気やケガによって実際に被害を受けた人が受け取るお金です。
このような「損害を補うためのお金」は、税金の対象になりません(非課税)。
具体的には、以下のようなものが該当します:
- 入院給付金
- 手術給付金
- 通院給付金 など
これらは「治療費や生活費の補てん」として支払われるため、
所得としてはカウントされず、税金はかかりません。
🔍深掘り考察!!:
今回の考察は、以下の点に絞って解説していきたいと思います。
- 非課税になる理由
- 非課税保険金及び給付金の種類とは?
- 課税対象の保険金の種類とは?
💡 非課税になる理由って?
たとえば、事故でけがをして10日間入院したとしましょう。
その間、仕事もできず、医療費もかかりますよね。
このとき受け取る入院給付金は、経済的に困っているときの補助金のようなもの。
そのため、「もうこれ以上負担をかけないように」と税金が免除されているわけです。

非課税保険金及び給付金の種類とは?
以下に6項目の非課税保険金&給付金の例を挙げました。
その名称の意味の説明と特徴もまとめましたので、確認しておきましょう‼️
✅ 1. 入院給付金
説明: 病気やけがで入院した際に支払われる給付金。
特徴: 入院日数に応じて定額が支払われ、生活費や治療費の補てんが目的。非課税。
✅ 2. 手術給付金
説明: 医師の診断に基づき、所定の手術を受けたときに支払われる給付金。
特徴: 手術の種類に応じて金額が決まっており、入院の有無にかかわらず支払われる。非課税。
✅ 3. 通院給付金
説明: 入院後や手術後の通院治療に対して支払われる給付金。
特徴: 入院後の回復過程で通院が必要な場合などに支払われる。非課税。
✅ 4. 特定疾病保険金
説明: がん・急性心筋梗塞・脳卒中など、特定の重い病気と診断された際に支払われる一時金。
特徴: 診断時点でまとまった金額が受け取れる。治療や療養生活の備え。非課税。
✅ 5. リビングニーズ特約
説明: 余命6か月以内と判断された場合、生前に死亡保険金の一部または全部を受け取れる特約。
特徴: 生活費や療養費に充てるための制度であり、受け取っても非課税。
✅ 6. 高度障害保険金
説明: 両目の視力喪失や四肢のまひなど、重度の障害を負ったときに支払われる保険金。
特徴: 労働能力を失うレベルの障害が対象。保障の性質上、非課税。
これらはすべて「身体的損失や生活困難への補償」であるため、
原則として非課税扱いとなっています。

❗課税対象の保険金の種類とは?:課税される保険金との違いも知っておこう
一方で、次のような保険金には税金がかかるケースがあります:
- 死亡保険金(→相続税や所得税など)
- 満期保険金(→一時所得)
- 学資保険の受取金(→契約者・受取人の関係によって課税)
給付金=非課税、保険金=課税対象となる場合(例外)がある、という違いも押さえておくと混乱しにくいです。
死亡保険金については、下記の記事も併せて確認していただくと理解が深まると思います。

お時間あれば、ぜひご確認ください😁
✨まとめ・今回の学び
- 入院特約で支払われる入院給付金は、非課税(税金がかからない)
- 理由は、「損害を補うためのお金=課税対象ではない」とされているから
- 一方、死亡保険金や満期保険金などは課税対象になる場合があるので区別が大切
入院給付金以外にも非課税となる給付金や保険金があるということも確認できました。
課税か非課税か、その見極めも出来るようになったと思います😁
次回予告:地震保険の補償範囲と上限について
次回のテーマは、【地震保険の保険金額は、火災保険の保険金額とどう関係しているのか?】です。
地震による被害は火災保険ではカバーされないため、地震保険をセットで契約しておく必要があります。
ただし、地震保険には「火災保険の〇%までしか補償されない」という上限があるのをご存じでしょうか?
「火災保険で1,000万円かけてるから、地震保険でも同じだけ出るでしょ?」
――そんな思い込みが命取りになるかもしれません。

次回は、地震保険の補償範囲と保険金額の上限の決まりについて、わかりやすく解説します‼️
どうぞお楽しみに。
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